
9月、このシリーズの最終回です。
8回にわたって、支援を「足す」より「整える」ことの大切さをお話ししてきました。
最後は、来年度に向けて今からできる準備について、
具体的に整理していきたいと思います。
「来年度」は、もう始まっている
「来年度のことは、3月に考えればいい」
そう思っている方も多いかもしれません。
でも実際には、来年度の支援の形は、今この時期からの動きで大きく変わります。
放課後等デイサービスの空き状況は、
人気の施設ほど早く埋まります。
相談支援専門員との打ち合わせ、学校との支援計画の見直し、医療機関への相談
——これらすべてに、それぞれ時間がかかります。
3月になってから慌てて動き始めると、
希望する支援に繋がれないまま新年度を迎えることになります。
今から少しずつ動き始めることが、
来年度のゆとりを生んでいきます。
来年度に向けて確認しておきたい3つのこと
一つ目:今の支援契約の更新時期を確認する
放課後等デイサービスや居宅介護などのサービスは、
受給者証の有効期限があります。
更新手続きを忘れると、サービスが一時的に止まることがあります。
今のお子さんの受給者証の有効期限を、今月中に確認しておいてください。
二つ目:子どもの変化を記録しておく
この半年で、子どもにどんな変化があったか。
できるようになったこと、逆に課題として残っていること——
これを今のうちにメモしておくことで、
来年度の個別支援計画を作る際の貴重な情報になります。
ここ案外重要です。
三つ目:「来年度に変えたいこと」を一つ決める
現状の支援に対して、「ここを変えたい」「これを見直したい」
という思いがあれば、今のうちに言語化しておいてください。
漠然とした不満を持ったまま来年度を迎えるより、
「具体的に何を変えたいか」が明確になっていると、
支援者への相談もスムーズになります。
これ親子のためですよ。大事なポイントです。
「整えた支援」は、家族を守る
このシリーズを通じて伝えたかったことは、一つです。
支援は、多ければいいものではない。
整っていることが大切なのだ、ということです。
整った支援は、子どもの育ちを支えます。
同時に、家族の生活を守ります。親が倒れないための土台になります。
「正しい支援より、続けられる支援を」——
この言葉は、来年度の支援を考えるときにも、
同じように大切にしてほしいと思います。
このシリーズを終えて
9月という、夏の疲れが残りながら新しい季節が始まるこの時期に、
「支援を整える」というテーマでお話ししてきました。
支援を減らすことへの罪悪感、子どものサインを見逃してしまう不安、
支援者が多すぎて混乱する現実——
どれも、私自身の体験や現場で何度も見てきたリアルな話です。
あなたが今抱えている「なんとなくしんどい」という感覚は、
支援が整っていないサインかもしれません。
一人で抱え込まず、まず一つだけ、
今日お伝えした棚卸しを試してみてください。
来年度のあなたと、あなたのお子さんが、
少しでも穏やかな毎日を過ごせることを願っています。













