
11月は個人面談の季節ですね。
面談のあとに「あれを言えばよかった」と話される方に、
私は相談の現場で何度も会ってきました。
面談は、だいたい10〜15分です。短いです。
だから、前もって整理しておくだけで、中身がぜんぜん変わります。
今日は、面談の前にやっておきたいことをお伝えします。
■ ① 伝えたいことは、3つまで
あれもこれもと思うと、結局どれも伝わりません。
おすすめは、次の3つに絞ることです。
・今、一番困っていること
・家での様子で、先生に知っておいてほしいこと
・学校で気になっていること
まず紙に思いつくまま書き出して、それからこの3つに分けてみてください。
書き出すだけで、頭の中がかなり整理されます。
■ ② 気持ちより先に「様子」を伝える
「うちの子は集中できなくて困っています」と言うと、
先生は何をすればいいのかが見えません。
「宿題を始めるまでに30分かかります。タイマーを使うと、少し早く始められます」
こう伝えれば、先生は学校でも試せます。
様子と、うまくいった対応。この2つをセットで伝えるのがコツです。
困りごとだけを伝えると、先生には「お願い」ではなく「苦情」
に聞こえてしまうことがあります。
■ ③ 言い換えるだけで、伝わり方が変わる
× 「前の先生は分かってくれていました」
○ 「去年は、この方法で落ち着いて過ごせていました」
× 「また同じことが起きると思います」
○ 「こういう場面で不安定になりやすいので、様子を見ていただけますか」
前の先生や、他の学校の対応と比べると、先生は身構えてしまいます。
事実と、うまくいった方法だけを渡す。それだけで、受け取り方が変わります。
■ ④ お願いは「ひとつだけ、具体的に」
「よろしくお願いします」だけでは、先生も何をすればいいか分かりません。
・テストの時だけ、声をかけてもらえませんか
・困ったときに見せるカードを、机に置かせてもらえませんか
このように、ひとつに絞って具体的に伝えると、
先生も検討しやすくなります。
お願いが多いと、全部が「保留」になりがちです。まずひとつ。
うまくいったら、次のお願いにつなげられます。
■ ⑤ 先生に聞きたいことも書いておく
聞くのを忘れて帰ってくる方も多いです。
メモに書いておけば、慌てません。
・授業中の様子
・友だちとの関わり
・休み時間の過ごし方
・家で試してほしいこと
先生から見えている姿は、家とは違うことがよくあります。
それを聞くだけでも、大きな収穫になります。
■ ⑥ 最初に「いつもありがとうございます」
小さなことですが、効きます。
先生も、毎日たくさんの子に向き合っています。
最初のひとことで、その後の空気が変わります。
■ 口で言いにくいときは、先に書いて渡す
面談の場で、うまく話せる自信がない。そういう方も多いです。
その場合は、A4一枚のメモを作って、面談の最初に
「今日はこれを見ながらお話しさせてください」と渡してしまうのも、
ひとつの方法です。
先生も、話を聞きながら紙を見られるので、内容が頭に入りやすくなります。
面談のあとも、先生の手元に残ります。
口頭だけだと、どうしても抜けてしまうところを、紙が補ってくれます。
■ 当日のメモは、A4一枚で
面談当日は、次の4つを一枚にまとめておくと便利です。
- 伝えたいこと(3つ)
- お願い(ひとつ)
- 聞きたいこと
- 面談で決まったこと(空欄にしておく)
■ 面談のあとも、大事です
終わったら、その日のうちに、決まったことをメモしておいてください。
・先生が試してくれること
・家でやってみること
・次に確認する時期
「言った」「聞いていない」を防げますし、次の面談で
「前回のあれ、どうなりました?」と聞けます。
連携は、1回の面談で完成するものではありません。
続けることで、形になっていきます。
面談は、先生と戦う場所ではありません。お子さんのことを、一緒に考える場所です。
整理するのが難しいときは、メモを作るところから、一緒にやりましょう。













