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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

感情労働?福祉の現場・・・

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福祉業界ではしばしば感情労働が要求されます。

感情労働?何じゃそりゃ?って??

よくわかりませんよねーーー(笑)

要は・・・
自分の感情を抑え・・サービスに従事しなければならない場合が、

少なからずある毎日なのです。

我慢しなさい!!って言うわけではなく・・・

職員も人間ですから、支援対象の言動にストレスを覚え、

サービスの質を低下させることもあるでしょうがーーー
それを乗り越えさせるものが福祉を職業とする者の

プロ意識である・・・

私はそう考えていました。かつては・・・

でもそうとばかりは言えない事例を聴いたときに

そんなこともあるんだーーーと思ったんです。

 

小耳にはさんだ話の事例はこうでした。
ある福祉作業所でのその事例を知った私は・・・

深く考えさせられました。

福祉の仕事は、プロ意識だけで取り組めるものではないってこと・・・

んーーーいってみれば・・・

プロ意識だけで取り組んではならないとも言えそうです。

 

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ある施設に勤める職員の話。

快活で行動力があり、支援スキルも高ーーーい人材です。
支援現場の主任指導員としての立場で、強いリーダーシップで職員たちを統率。

利用者さんやその家族らにはにこやかに接し、信頼を寄せられていました。

ところが・・・サービスに従事していない時のその職員は・・・

何と・・・態度が真逆だったのです。
利用者さんへの悪態や悪口、障害への嘲笑・・・

職場への不平不満などを、周りの職員たちに言いふらしていました。

その職員には・・・極端な二面性があったようなのです。

(お金のため・・・って他の職種でも聞きますけどね・・・)
上司の施設長は、薄々なんか違和感を感じてはいたものの・・・

その職員の仕事ぶりに問題が見られないため

「業務でのストレスを発散したくなることは誰にでもある。

利用者さんへ適切に対応できている以上、特に問題はない」

と考え、少し噂では聴くものの・・・大目に見ていたそうです。

ところがそんなある日、複数の職員から施設長に、辞職の申し出がありました。

「その職員と一緒に働くことはできない」

が最大の理由でした。
職員たちは大なり小なり、利用者さんや施設への愛着、

福祉専門職としての理想や誇りなどを持っています。

けれど・・・それらを踏みにじるような言葉を・・・

その主任指導員から日常的に聞かされ・・・

日々つらい思いや不快感を抱えていたそうです。

辞めたがる職員を一旦遺留した施設長は・・・

施設内で人権や虐待防止についての職員研修を行ないました。

その職員をはじめとして職員全員に、

福祉専門職としての心構えを改めてもらいこれからにつなぐ狙いでした。
しかし、その職員には一向に効きませんでした。

研修の直後にはもう、他の職員へ

「現場では通用しないきれいごとでしかない」

などと研修に対する陰口を言っていたそうです。

これが耳に入った施設長は、その職員を呼び出して直々に説諭しました。

二面性のある態度が職場に悪影響を及ぼしていることを指摘し、

改善を強く求めました。
その場では神妙にしていたというその職員ですが・・・

この後、その他の職員たちへ

「いったい誰が告げ口したのか?」

などと詰め寄ることなどしてさらにトラブルへ・・・

結局、その職員を含め職員4人が相次いで退職する事態になったそうです。

規模の小さな施設としては、活動が停滞するほどの大騒動・・・

(これ私も理事をしていたところで起こりましたよ・・・

理由は違いますが・・・)

かつての私は自分の考えで、

「プロフェッショナルとしての意識は、福祉支援の現場に不可欠」

と考えていました。

(まーーーあった方がいいに決まってますが・・・)


 でも一方で、

 

「人間としての土台の部分に健全性や倫理観が育っていなければ・・・

そこにいくらプロ意識が確立され、知識や技術で補強したところで・・・

やはりアンバランスで危ういものでしかない」

 

と考えるようにもなりました。

個人の価値観や信念が色濃く反映されてしまう、

人を扱う仕事・・・「障害」に関わる私達・・・

どんな福祉支援の現場にするのかは・・・

私達次第なのです。