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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

失敗に対する考え方~誰のせいにもしない  part2

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『誰のせいにもしない』文化が、

  組織の多様化と問題解決を

  進めていくーーー 

        熊谷晉一郎✖青野慶久

 

前回の続き・・・見ていない方は・・・

前日のを見ることをお勧め・・・だけど・・・

ここからでも・・・全然OK!!

 

本日は・・・

『見えやすい障害』と『見えにくい障害』

 

があり後者を研究する必要がある。

 

誰もが生きやすい社会にするには『見えにくい障害』をいかに研究するかが

大事・・・

 

自分は

車椅子にのっているので『見えやすい』

 

見えやすい障害の人は満員電車で舌打ちされたり、

排除されやすかったり

大変さがある一方で表現コストを節約できる。

社会の中で、どんな困りごとがあって

どんな手立てが必要なのか・・

言葉で伝えなくても察してもらうことができる。

 

一方、精神障害などの『見えにくい障害』

 

は一見いわゆる

 

『普通』とどう違うのかわからない。

 

周りだけでなく、本人にも見えにくいんです。

 

他の人との『違い』に気づいても、理由がわからないから

解決策が見つからず、

苦しい状態におかれ続け

『努力が足りない』『意志が弱い』といったように

人格を否定してやり過ごすしかない。

混沌と混乱。生きづらさを表現する言葉が世の中に流布し

ていない。

ゆえにどうすれば生きやすくなるかもわからない。

 

だからモノを投げたり、叫んだり『問題行動』と言われる

ような何らかの症状を発することでしか

他者とのコミュニケーションをとることができない状況に

追い込まれたとしても不思議がない。

 

『見えにくい障害』の当事者は、自分のニーズを主張する前に自分が何者

なのか解明する必要がある。

そこで生まれたのが自分自身を研究対象に仲間の困りごとを解きほぐしていく

 

『当事者研究』

 

例えば『放火する』という問題行動を頻繁に起こす人がいたとしたら

自分を見つめなおす方法には2つのモードがある。

 

1つは『反芻モード』

 

問題行動をした自分を取り調べをするようにせめて

『何でやったんだ』と追い込んでいく。

 

もう1つは『省察モード』

 

自分の起こした問題行動を、まるで自然現象を観察するかのように振り返る。

尼が降ったときに、誰かを責めることはないのと同じで、

人間社会で起きる問題も、きわめて複雑な相互作用の中で起こる『現象』

だと考える。

砲火を犯してしまったのはなぜなのか?どんな困りごとがあったのか

周囲の状況、自分の感情、を客観的に分析する。

このように問題行動を属人化できない現象としてとらえることを

『問題の外注化』と呼び、問題行動や症状は、取り除くべき無意味な邪魔者

ではない。何か他のところに困りごとがあると知らせてくれる意味のある

シグナルだと受け止められる。

 

ビジネスの世界では

『他責ではなく自責で考えよ』

とも言われますが、

青野さんは『無責』が好き

 

顧客からのクレームが来たとき

『開発のせいだ』『営業のせいだ』

と自分や誰かのせいにするのは

無意味だと思って・・・

複雑な様々な要因が絡み合っているから

犯人捜しをしたらきりがない

おきるべくしておきたと

『無責化』すれば、チームでお互いを

責めずにすむ。

 

犯人を追いつめて罪を償わせることより無責化して分析することの方が大事。

 

無責化して、複雑に絡み合う問題を解きほぐし、誰かと共有することで

はじめて1人ひとりに心から反省が湧き出てくることも多い。

 

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最近は政治家が問題発言をしたり、SNSで誹謗中傷を繰り返す人がいたりと
健常者にも

『問題行動』があるような気がする。

 

最近では『健常者の当事者研究』が始まりつつある。

社会が急速に変化する中で、健常者も言葉にして難しい困りごとを

抱え込むようになっている。

『自分は何に困っているのか?』

目を逸らしていた核心に迫っていくのが当事者研究・・・

自分達をより深く知る・・・そして自分の個性を発揮できる組織作り

その一歩が『当事者研究』ではないか・・・

 

お二人の話は・・・ここまで・・・

 

『無責』って初めて聞いた・・・

でもその考え方は・・・

何だか・・・障害児者に関わってると・・・

そう思うけど・・・

組織にいると『自責』になりがち・・・

けれど・・・組織として請け負っているなら・・・

やはり・・・それは『無責』でなければいけないなーーー

ってそう思った。

 

イライラしたり・・・他人を責めたくなったり・・・

塞ぎこんで・・・どうしようもなくなったら・・・

『自分は何に困ってるのか?』

そう問いかけながら・・・

考えていこう・・・

 

『見えにくい障害』の方達が少しでも・・・

苦しみが和らぐよう

 

そして・・・そこに毎日関わる人が・・・

一緒に生きやすくなる方法・・・

 

今回・・・また一つ考えるきっかけになった・・・