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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

ADHD~ある女性の記事から~2

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彼女の毎日は・・・正直で楽しい・・・

そして自分がよくわかってるから・・・

自分で取説わかって自覚してるから・・・

診断もいらないんだねーーー

 


【ミスを補うために2時間睡眠の日々】


「ADHDの傾向が強い私は、新しいものは大好きなんです。

なので、生徒に課題のプリントを作ってやらせることは大好きでした」


だけど、その後に採点するのは、同じ作業の繰り返しなので、

半分もいかないうちに飽きてしまう。

なので、学期末に通知表を渡す際、

通知表と一緒に10枚くらいの採点し損なっていたプリントを

一緒に返却することもざらだった。


「親からクレームが入ることもありましたが、熱心な先生だと思ってくれる親御さんもいたので、そこは問題にはなりませんでした。

だけど、致命的に事務作業が苦手だったんです。

例えば、出席簿がつけられない。

丸をつける行が一行ずれてしまってやり直しになる」

 

在職期間の4年間はミスの多さを補うために、

2時間睡眠で働いていたという。

そんな話をするときも彼女に悲壮感は一切ない。

とにかく明るい女性なのだ。

私はその明るさの源を知りたくなった。

彼女は4年働いたおりに結婚退職することになった。

2時間睡眠の生活も限界で、退職することで事務作業から

解放されるのであれば、教職に未練はなかった。

念願の長男が生まれ、翌年には次男が生まれた。

次男は目が合わず、言葉も遅かったため、病院を受診したところ、

最重度自閉症と診断された。

彼女は息子の症状が少しでもよくなるように、

小学校入学するまでは母としてできる限りのことをしようと決めた。

自宅から1時間以上かかる療育教室に通わせた時期もある。


「次男は、生活していても全く目が合いませんでした。

ただ部屋をウロウロと歩き回る様子を見て夫と

『まるで魚みたいだね』と話していたこともありました」

 

だけど、次男の様子が変わることはなかった。

支援学校入学が決まったと同時に、彼女の中で区切りがつき、

初めて次男の障害を受け入れられたという。

教諭として不向きな事務作業で疲弊し、育児に追われ続けていた彼女は、

子の小学校入学を機に、自分のために生きると決めていた。


「私は人に対しても、物に対しても執着が薄いので、

受け入れられたのかもしれません」


彼女がギター好きということもあり、飄々とした雰囲気は、

まるでムーミン谷のスナフキンのような雰囲気を持っている。

執着の薄さから感じるイメージなのかもしれない。

 

【思ったことが口から出てしまう思考のダダ漏れ】


発達障害の人には、一見してはわからないが、

多くの人とは違う“感覚のズレ”がある。

もちろん誰しも一人ひとり“感覚のズレ”はあるが、

発達障害の人はそのズレが大きい。

その“感覚のズレ”が原因で誤解をされ、トラブルを引き起こすことも多い。

彼女にはどのような“ズレ”があるのか聞いてみた。

 

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「あくまでも私の場合は」

と聡明な彼女は前置きをして、自身が40年間感じてきた

周囲の人との“感覚のズレ”を語ってくれた。

発達障害の人のイメージの一つとして、謝らない、

言い訳が多いというものがある。


「ADHDの傾向が強い私の頭の中は、いつも高速回転しているんです。

ごめんと言う前に、高速で、そこに至った経緯、

今後の改善策などを3日分くらいは考えて、

タイムループをしているような感覚ですね。

何かミスをしたときに、すぐに謝らなくてはいけないことは、

定型発達寄りの長男を見て学んでいます。

何て自然に謝れるんだろうと感心します」


いわゆる定型発達と言われる側の人間は、

どうやったら人と円滑にコミュニケーションが取れるかを

幼少期に教わるでもなく、自然と身に着けていく。

だけど、彼女は長男から学ばなければ分からないという。

彼女が言うには、高速回転で色々考えているうちに、

謝るタイミングを逃すけれど、例えば遅刻してしまったのなら、

頭の中では3日経っていると感じるほど高速で、

色々考えているので、謝る前に疲れ切ってしまうという。

 

「なので、責められると、こんなに謝っているのに

(実際は謝っていないけれど、頭の中では何千回も謝っている)

もう許してくれてもいいじゃないかという気分になってしまいます。

私は口には出しませんが、言い訳が多いと感じるのは、

発達障害者は相手に対し語りかけているのではなく、

ただ自分の思考が口からダダ洩れているだけだと思いますよ。

私は口に出さずに頭の中で思考し続けているだけで、

口に出してしまう気持ちもよく分かります」


知人のADHD男性も、何かミスをしたときに、

反省していることはその様子から伝わる。

しかし、ごめんと謝ってくれたことは、筆者が本当に怒った一回きりだ。

彼も頭の中では高速回転で、善後策やそこに至った経緯などを

考えているうちに謝ることを忘れてしまうのだろうか。

そう考えると憎めない。

 

んーーーこんな説明があるとーーー

んーーーなんか浮かんでくる人がいる・・・(笑)

それもまた・・・しれてよかった・・・

この続きは・・・また明日・・・