「障害」児は・・・まだ子どもなので
保護者の養育がかかわってくるが
「障害」者になったとき・・・
これは・・・「虐待」に入るのでは?
なんて事例に出会うことがある。
本人の知的の範囲を考えても・・・本人の金銭管理の部分で
んーーーって思うことは結構多い・・・
確かに・・・使い方を間違えることもある・・・
限度知らずで困ることもある・・・
でもーーーそれはそれ・・・そこも「学び」だし・・・
これまでのその方の生活の経験値にもよることが大きい。
ときどき・・・
虐待防止と権利擁護のための・・・
管理者向けの研修などもあったりする。
その中で聴かされた、事例検討のワークがあった。
買い物での事例について・・・数人ずつのグループワークをした。
グループごとの意見発表では、
「虐待に当たる」との判断が半数以上だったのが・・・
買い物に行って男性が自分のお金で自分の服を購入するとき・・・
彼がどんな服を買っても構わないはず・・・
似合う似合わないの見解は言ったとしても
当人の好きな服を買わせない行為や、支援者が選んだ服を買わせる行為は、
虐待(経済的虐待など)に当たるのではないか?
そう判断が下りました。
私は、発表する機会はありませんでしたが・・・
私の見解はそれが正しいとも・・・
間違ってるとも言えないものでした。
例えば・・・この男性のクローゼットの中身が・・・
アニメーションのキャラクターの物ばかりだったとしたら?
冠婚葬祭などに招かれた際・・・
男性が周りの人々から冷笑されたり
非難されようなことを想像できたとしたら
支援者側はこれは「男性の自己責任」と言い切れるのでしょうか?
私の判断は
「虐待ではないが、支援の方法が不適切だったかもしれない」
と思います。
私だったら・・・
今の年齢にふさわしい服の必要性を説明し、あらかじめ理解しておいてもらう。
その上で、好きな服を買う場合もあるし、
年齢にふさわしい服を買う場合があることも理解してもらい約束し、
買いに行く際は事前告知する。
あるいは、好きな服を買う際、年齢にふさわしい服も一緒に買うことにする・・・
このような改善策を考えてみました。
講師によると
「考えを深めてもらうことが目的ですから、正答はありません」
「虐待防止の研修で行なうと、しばしば厳しい判断に傾くようです」
とのことだった。
確かにその場、その人、その環境など・・・
様々な場合が想定され100人いたら答えは100通りあるでしょう・・・
私の考えも間違っているのかも知れません。
もっと他に、適切な方法があるのかも知れません。
はたまた・・・概ね正しいのかもしれません・・・
ある起業家の方が言っていました。
「同じものを見ていても全然見え方は違う」
「人と自分は絶望的に違う」
それを深く刻み込んでおくことがとても重要だと・・・
いつも考えなくてはいけないのは
自分の当たり前を押し付けてはないかということ・・・
「本人に考えさせる・・・出た答えはきっと納得できる」
とも・・・
そう思うと・・・なるほどーーーって様々見えてきたものがあった。
だから・・・大きく揺さぶられなくなった・・・
そう・・・より良い支援を目指して考え続けること・・・
「問い」を立て続けること・・・
これが最も正答に近いような気がしています。
(その正答さえも・・・ホントに?って常に疑い続けながら・・・(笑))