よく支援スタッフの話で出てくるのですが・・・
○○してくれない・・・
そんな利用者さんはいますか?
活動に参加してくれない
職員の言うことを聞いてくれない
返事をしてくれない
うんと納得してくれない
一緒にいてくれない
この、○○してくれない利用者さんは、
スタッフから見たときの問題となっています。
様々な工夫をして・・・
○○をする人にする場合もありますし、
○○しないことで、その利用者さんが悪者のように
言われる場合もありますよねーーー。
スタッフはどうしても
その日の自分たちが立てている
プログラムを重視しがちになります・・・
給食は12時から食べるのが当たり前になっている
場合
12時に食堂に来てくれない利用者さんは、
問題があるという扱いになります。
だから、12時からみんなと一緒に
食事をする利用者さんになってもらうようにと
関わりが始まるわけです。
(一緒でなくてもいいですよね・・・)
この時点で、
スタッフ自体が間違っている支援状況だと思わずに、
良かれと思ってやっているんでしょうねーーー。
私はこんな疑問がわくんです。
なぜ?12時から食べなければならないの?
時間をずらして最終13時までに終わらせてはいけないの?
最悪・・・時間ずらして午後の活動と休み時間で調整つけたら?
ちょっと考えても様々なアイディアが湧くのに・・
それを問題とされるような風潮があるんです。
これは他の活動もそうですが・・・
「○○してくれない」「一緒の活動ができない」
には、集団論理が働いてはいないでしょうか?
集団と同じことをしてくれる利用者さんが、
良しとされる傾向がありませんか?
ご本人には12時から食べない理由があるのに、
そこは、見ない聞かないようにしている。
そして、なんと\(◎o◎)/!
12時に食事をするように仕向けていくようなことをしています。
このおかしさに、気づかないスタッフ。
気づかないから、どんどん行動がエスカレートする。
○○しない利用者さんの理由を確かめれば、
「そういう理由だったのね、だったらわかるよ」
「あーーーなるほど・・・じゃあこうしましょう」
となるはずなのですけど・・・
今までを変えることが難しいのでしょうか?
人を大切にする。その方が、その方の人生を生きる。
私は、そういうことのために支援をしていくべきだと考えます。
集団に合わせたり、社会の世間体を気にしたり
スタッフの「常識」「当たり前」に合わせることが、
どんなに彼らの幸せを害しているか?
良かれと思ってやっているその関わりが、
どんなにその方の人権を侵害をしているか?
そういう視点を持って取り組むべきだと考えます。
間違いなく・・・みなさんは・・・
これがその人にとって良い支援だと思ってやっているわけです。
だから間違いに気づかない。
自分自身を振り返ることを自分を「疑う」ことを
やはり、常々、考えて行ってほしいと思います。
この関わりは、本当に必要な支援なのか?
おせっかい、支援、人権侵害、虐待・・・
この全ては関わりの一つです。
でも、私たちは支援をするという
関わりであるべきではないでしょうか?
がまんを重ねるのは彼らです。
○○しないという人は、
私たち支援者が気づくべきことを
その方が教えてくれているのだと思いませんか?
そんな気づきをいただいた利用者さんに、
いつも「ありがとう」で感謝しつつ、
その人が幸せな毎日、充実した1日となるべく
支援を考え・・・実践していきましょう!!