
障害のある子どもを育てる日々の中で、ふと気づくことがあります。
それは、「きょうだい児」たちの静かな頑張り。
誰にも言わずに、黙って我慢して。
お母さん、お父さんが忙しいのを見て、
「甘えたい」「困ってる」と言えないまま、
小さな肩にたくさんのものを背負っていたりします。
今日は、
そんなきょうだい児たちを支えるために、親としてできる7つのことをお届けします。
① 「気づいてるよ」と言葉で伝える
きょうだい児の多くは、「親を困らせたくない」と思い、
感情を表に出すことを我慢してる。
でも本当は、見てほしい・わかってほしいと思っているんです。
だからこそ、
「〇〇が我慢してるの、ちゃんと気づいてるよ」
「ありがとう。あなたのことも、ちゃんと見てるよ」
そんな一言が、心の支えになります。
目を見て、名前を呼んで、気持ちを言葉にする。
それだけで、きょうだい児の表情が、ふっと柔らかくなることがあります。
② 一人ひとりの“特別な時間”をつくる
1日5分でもいい。
週に1回でもいい。
障害のある子と接する時間が多くなるのは、ある意味しかたのないこと。
でも、その分だけ「あなたと2人だけの時間」を意識してつくることが大切です。
一緒にお菓子を作る、買い物に行く、寝る前に絵本を読む。
どんな時間も、きょうだい児にとっては
「私を大事にしてくれている」と感じる瞬間になります。
③ 感情に名前をつけてあげる
「なんか、もやもやする」「イライラするけど理由がわからない」
そんな時、親がそっと言葉にしてあげるだけで、
子どもの心は整理されます。
「寂しかったね」
「ちょっと悔しかったかな」
「本当は、もっと甘えたかったのかもね」
言葉にしてもらえると、「感じてもいいんだ」と思えるようになります。
感情を押し込めず、自分の気持ちに気づく力を育てること。
それは、生きていくうえでの大事な土台になります。
④ 家族として、障害について自然に話す
「お兄ちゃんは、ちょっと苦手なことがあるんだよ」
「〇〇がうるさいのは、音に敏感だからなんだ」
そんなふうに、できるだけ自然に説明していくことが大切です。
言葉がなければ、きょうだい児は“なんとなく”で受け止めるしかありません。
その“なんとなく”が、不安や誤解のもとになります。
わかりやすく、そしてあたたかく。
家族みんなが安心できる“共有の言葉”をもつことが、信頼と安心につながります。
⑤ 「あなたはあなたでいい」と伝える
「助けてくれてありがとう」も大事。
でも、「助けなくていいよ」「今は遊んでていいよ」と
伝えることも、同じくらい大切です。
きょうだい児は、自分に“役割”を求めがちです。
しっかり者でいなきゃ、親を助けなきゃ。
そうやって、本当の自分を押し込めてしまうこともあります。
「あなたの人生はあなたのものだよ」
「今は好きなことを楽しんでね」
そう伝えられる親でありたいですね。
⑥ 家族以外の安心できる場所をつくる
親には言えないことも、他の大人や仲間には話せる。
そんな“外の居場所”があると、きょうだい児は救われます。
-
信頼できる先生や支援員さん
-
親の友人、祖父母
-
きょうだい児支援グループやキャンプ
親だけで全部支えようとしなくて大丈夫。
大事なのは、「あなたを見守ってくれる人は他にもいるよ」と伝えることです。
⑦ 「申し訳なさ」より「感謝の気持ち」を
つい「ごめんね」と言ってしまうこと、ありますよね。
でも、そのたびに子どもは、「私ってかわいそうなのかな」と感じることもあります。
だから私は、「ありがとう」に変えていきたいと思っています。
「一緒にいてくれてありがとう」
「わかってくれてありがとう」
「あなたがいるから、お母さん助かってるよ」
その言葉は、きょうだい児の“存在そのもの”を認めるメッセージになります。
最後に
きょうだい児にとって、家庭は“一番の居場所”であってほしい。
我慢しなくていい、無理しなくていい。
うれしいときは笑って、つらいときは泣ける。
そんな場所があるからこそ、心はのびやかに育っていくのだと思います。
「完璧な親じゃなくていい」
「できるときに、できることを」
そうやって少しずつ、きょうだい児の“心の居場所”を守っていけたら——
それは、何より尊い子育てだと私は思います。




