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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

ソーシャルロールバロリゼーションという考え方

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現代の福祉において、基盤とされる考え方のひとつに

「ノーマライゼーション」

があります。

考え方としては・・・

「障害のある人でも地域で普通に暮らせるよう、環境整備を進めること」

を指しています。

でも、北欧発のノーマライゼーションが国際社会へ拡がるにつれ・・・

「普通への同調を、人びとに対して過度に求めるものでは?」

との疑問や批判も出てきたそうなのです。

これを受けて生まれたのが・・・

「ソーシャルロールバロリゼーション」

「社会的役割の獲得(実践)」

などと訳されるようなのですが、

バロリゼーションには“テコ入れ”の意味もあるようです。
ソーシャルロールバロリゼーションとは・・・

「可能なかぎり文化的に価値のある手段による、人々、ことに

価値の危機に瀕している者たちのために、価値ある社会的な役割の可能化、

確立、増進、維持、ないし防衛すること」

ちょっと難しい言葉になりますが・・・

 

要は・・・


「不当に低く扱われている人達の、社会的な役割・価値を高めるために、

 当人の適応力や、対外的イメージを向上させていくこと」

 

みたいな感じになるのでしょうか?


ノーマライゼーションが理念的な目標とするならば・・・

ソーシャルロールバロリゼーションは・・・

その実現への手段に相当するような気がします。

具体的な方法としてあげられているのは、

奇異な行動や言動を改めたり、髪型や服装を整えることなど・・・

と見たときに・・・
そこだけを見れば、

「普通への同調を求めているではないか」

と反発して言いたくなるかも知れないけれど・・・

よく見ると・・・あげられている数々の方策としては・・・

「障害」児・者の価値を引き下げる、社会の価値観への働きかけ

なのかもしれないなーーーと気づかされました。
周りが押しつけてくる「過度な期待」に対し・・・

柔軟に合わせたり、わざと裏切って見せたり・・・

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もしかしたら斜め方向からを狙って・・・驚かせたりする(笑)

イメージ戦略とも言えそうなことかもしれません。

 

「障害」児・者が

「普通と違う」「異常である」と見なされてしまう場合・・・

そこには「あれは普通」で「これは異常」と規定する価値観が

作用していると思います。
「障害」児・者を変えるのではなく、社会の価値観の方を変える。

「障害」児・者が有する価値を、社会に認めさせ、それを高めていく。

ソーシャルロールバロリゼーションの狙いは、そのあたりにあるような気がします。

例えば・・・仕事がないから・・・させていただける

ゴミ収集やトイレ掃除、清掃業・・・って決めつけられるのも違うと思うし
これをソーシャルロールバロリゼーション的に見るならば・・・

ゴミや汚れなどに関わる活動は、「障害」者のイメージを低下させがちなため、

手を出すべきではないという判断になるのかもしれません。
でも・・・それは・・・

さらにソーシャルロールバロリゼーション的な考えを深めていくと・・・

例えばディズニーランドの清掃スタッフのように・・・メリーメイドさんのように

みんなでスタイリッシュに様々な手法を考えることで・・・

素敵にと働いているみなさんもいるので・・・

そのような・・・アグレッシブな方法も考えれば・・・

たくさん浮かんでくるなーーーなんて思うのです。

すべては・・・考え方次第・・・

逆転の発想」が大事になってくるのかもしれませんねーーー