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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

教えるの?一緒にやるの?

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よく就労支援事業所などの会議に出たりすると

支援する側、支援される側・・・なんて話になり・・・

両者の関係性について、しばしば考えることがあります。
関係性が良好であるに越したことはないのですが・・・

何をもって良好とするのか?

そのためにはどうすべきなのか?

模索することが日々どこの事業所でも

続いているようではありますねーーー(笑)

 

先日ある所で“教え方”についての興味深い話を聴きました。


シリコンバレーの企業などで働いた経験を・・・

 


日本の企業でで人材育成に活かそうとしている、ある起業家の方の話でした。

その起業家によると・・・

誰かに何かを習得させる方法については

おおむね「教える」と「一緒にやる」に大別されるそうです。
前者は、“教える側”が“教わる側”へ一方的に・・・

ご自分の知識や技術を伝達します。

後者は、“教える側”と“教わる側”が一緒に・・・

目の前の課題や作業に取り組みます。

「教える」の場合・・・

伝達される事柄については常に正しさが求められてきます。
正しいかも知れないし・・・はたまた間違いかも知れない・・・

という曖昧で不確実な状況下では・・・

「教える」は成り立ちませんからねーーー

 

これに対して・・・「一緒にやる」の場合は・・・

間違いが許容されます。
その方の課題や作業に取り組む過程で、

錯誤や失敗など想定外の事態が生じたとしても、

それらは全て“事例”というそれぞれの学びになるからです。

よく就労支援事業所や福祉作業所でなどでは、

多くの場合は・・・

職員からの指示・指導のもと、

利用者さんたちがそれぞれの作業に従事しています。

「教える」の関係性に近い、正しさを要求されがちな環境に

なっている場合が多いでしょう。

でも果たしてこの環境が「障害」者の方たちの

仕事の質、生活の質を高めることなのでしょうか?
「障害」者の人たちにとっては・・・

これから生きていく場面において

起こり得る間違いへの対処が経験できる「一緒にやる」が、

むしろ重要で大切なのでは・・・と思います。

 

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支援側の職員と利用者さんの間には、

上意下達の硬直化した関係性が

生じがちなところも多いのではないでしょうか?
もちろん、日々の作業において「教える」でなければならない局面は

多いとは思うのですが・・・

「正しい」を求められてばかりいる環境は・・・

「障害」者のみなさんにとっての環境としてベストなのか?

そんな風にふと思います。

 

まずは・・・職員側支援側が「間違いを許容する」その考え方を

「一緒にやる」の姿勢を、常に意識しておいてほしいものだなーーー

って思います。

教える側、支援側がいつも正しくて間違ってないなんて・・・

誰が自信をもって言えるのでしょうか?

誰も間違えもするし、失敗もする・・・

そんな当たり前・・・許容できる現場・・・地域、社会・・・

 

習得するって・・・案外「障害」児・者に向き合っていると

お互いさまの世界なんです・・・

 

「わかってあげれなくて・・・ごめんねーーー」

 

なんてしょっちゅう・・・

 

だからこそ「一緒にやる」そのスタンスを周りにいる人たちが理解しないと

いけないなーーーって感じています。