梅雨に入って・・・私も気圧の変化で頭痛が起きやすくなったりします。
結構・・・「障害」児・者もここのところの苦手、体調不良・・・
よく聞きます。
そんな時よく聞く聴く・・・
パニックや問題行動・・・
もしかして・・・今・・・頭を抱えていませんか?
実は、そうした行為はわざとでないってこと・・・知ってますよね?
それは・・・周囲をを困らせる為にやっている訳でもありません。
周りを困らせているように見えているかもしれませんが・・・
実はその子が1番「何か」に困っています。
よくパニックになり、問題になるような行為をおこす。
しかし、それは・・・原因を事前に取り除いてあげることで、
状況を理解しパニックにおこさずに済んでしまうことが沢山あります。
全てに当てはまることではないかもしれません。
でも・・・様々なことを試しながら・・・自分のお子さんや
周りの困っているお子さんにもぜひ・・・試してみてください。
「パニック」「出来ない」には必ず・・・理由があります。
出来ないのではなく、出来ない理由があります。
出来ない理由があるのに、強要されるからパニックになってしまいます。
だから「困らせる子」「困った子」ではなく「困っている子」です。
パニックになってしまう例を挙げてみると・・・
- 偏食
- 1日の流れがいつもと違うと混乱する
- 集団の中に入れない、苦手
- 呼んでも振り返らない
- 大きな音が苦手
などがありますかねーーー
お子さんの成長や対策と照らし合わせて、見てください。
食べないのではなく、食べれない。
そう、口に運ぶことが出来ません。
なぜなら、その食べ物が不安で怖いから。(味覚過敏、知覚過敏)
「自分が食べて見せれば大丈夫なはず」
という安易な考えでは上手くいきません。
あなたも、見知らぬ海外につれていかれて
「これ食べて」
とイモムシやコオロギみたいなものを見せられたら口に運べますか?
やってみたら有効かも・・・と思うのは・・
- 料理するところを見せたりして、食物の理解を深める
- リンゴはむけば、赤い部分がなくなり白くなる事を分かってもらう
- キウイはむいてイガイガをとる
- 料理は時間を置けば、冷めてくることを知って貰う
- 植物を一緒に育ててみる
それ以外にも、舌が過敏の場合もあります。
「いつもと同じが好き、いつも同じじゃないとダメ」
そんな行為を、わがままだと感じる人もいます。
でも実際は
「いつもと違う流れだから、何か起こるかもしれない」
という恐怖や不安が生まれています。
知らない国に連れていかれ、言葉も文化も分からないまま1か月が経過。
若干の慣れはしたものの・・・
「今日は、説明もなく、いつもと違う場所へ連れていかれるみたい・・・」
っていう状況を不安やちょっとばかり恐怖におもったりしませんか?
そんな感じではないかと思うのです。
だから事前手段としては・・・
- なぜ、いつもと違うのか。そして、違うことに対してどうなるのかを伝える
- 言葉が有効なら言葉
- 言葉では理解できないなら文字、絵、写真で。
小さなうちは、何を伝えているのか?
それ自体が理解できないかもしれません。
でも、何度も積み重ねれば・・・それはやがて経験となり身についていきます。
失敗経験もたくさんでしょうが・・・
失敗からこそ・・・学ぶことは沢山あります。
本人はもちろん・・・支援する側もです。
くじけずに愚直に頑張りましょう!
みなさんの輪を乱しているのではありません。
反逆行為でもありません。
集団になって、何をするのかが分からないのです。
これから、何が起こるのか分からないんです。
みなさんも、だいぶ慣れてきた異国の地にいたとして・・・
言葉も、文化も、食べ物も服もすべてが、始めて見る異国の地・・・
突然みんながひとまとまりになったら
何がはじまるのか?ちょっと不安になりますよねーーー
恐怖を覚えるかもしれません・・・
それと同じなんです。
- これから何をするのか、何があるのかを伝える
- 言葉が有効なら言葉で。
- 言葉では理解できないなら文字や絵や写真で。
自閉症なんて聞くと・・・脳の機能的な「障害」って思われがちですが、
実は案外・・・身体的に難しい所もあります。
- 視覚過敏…太陽の光や蛍光灯がまぶしすぎる、テレビ画面、映像がまぶしすぎる
- 聴覚過敏…大きな音が苦手、特定の音が苦手、全体的に音が大きく聞こえすぎる
- 皮膚過敏…服のタグが皮膚にあたると痛すぎる、服の感触が苦手(年中半袖、短パンなど・・・)
- 嗅覚過敏…香りがきつく感じすぎる
- 触覚過敏…水のさわり心地が気持ちよすぎて離れる事ができない
- 視覚過敏・・・サングラスの着用や、まぶしさを避ける
- 聴覚過敏・・・イヤーマフや、デジタル耳栓等で対策
- 皮膚過敏/嗅覚過敏/触覚過敏・・・原因を避ける
いずれも、最終的には
「これが嫌です」「これが苦手」
と示せるようになると、周囲も配慮できるようになるので、
そこに向って療育や手助けを出来るようになるといいな~と思います。
状況を理解できない子達。
そんな、状況の中、何が起こるか分からないから不安でパニックになる。
パニックになってしまったことを本人が悔いて・・・
またパニックになるかもしれないと不安が募る。
結果、殻にこもったようになってしまったり・・・
イライラして自傷行為・・・なんてよくあります。
でも、理由さえ分かれば、「出来た」が増えます。
出来たが増えると、自信に繋がります。
環境を整えてあげることで行く場所もどんどんできます。
環境を整えてあげ、沢山の支援に助けてもらいながら、
成功につなげることが出来るのです。
課題に取り組みづらいことや、哀しいことが
パニックになってしまうのには理由が必ずあります。
その理由は、ほとんど「本人が困っているから」です。
困っているのなら、困っていない側の人間が助けてあげましょう。
社会性って、まわりからはみ出さない様に
「我慢しながら生きていくこと」
そんなことではありません。
人にはそれぞれ違いがあることや、人にはそれぞれ
出来ることと出来ないことがあることを
みんなが理解することだと思っています。
人は生まれながらにして、
「みんな同じじゃないけど対等」
「いろんな人がごちゃまぜにいるのが当たり前の社会」
「共生社会」
やはり最後はそこに尽きるなーーーいつも・・・
て思ってます。