「ヘルパーセラピー」という言葉があります。
そのまま日本語で読めば「助ける者が癒される」ということになりますね
「援助をする人が、最も援助を受ける」
「援助をする人が、援助される人より多くのことを得る」
などと解釈されることもあります。
この考え方は、「障害」や困難を抱える人たちによる自助集団
「セルフヘルプグループ」の活動が基盤となっているそうです。
セルフヘルプグループでは・・・
メンバー同士がそれぞれの悩みやつらさを分かち合いながら、
「相手の役に立っている」
という自信や意欲を育てていくようなものになっています。
そんな中・・・
ヘルパーセラピー・・・
それは福祉の現場で働いている中でしばしば実感することがあります。
「自分は誰の役に立っているのか?」
「自分は誰かから必要とされているのか?」
「助けられているのは一体だれ?」
「支援する、される?」
「障害」児・者に関わる活動を長年やっていると・・・
そんな風に考える毎日です。
人であれば誰でもが・・・
「助ける」「支える」「喜ばれる」「頼られる」「感謝される」
何だか無意識にそんなことを考えて仕事をしたりしますし
自分自身がそんな毎日をを求めたりもしていると思います。
それが・・・自分の仕事の力になったり、励みにもなったりしていますし
そしてそれは・・・支援をする側とかされる側とか関係なく
誰もが人として日々求めている自然な感情だと感じます。
仕事の目的ではないものもありますが・・・
働き方次第では
「自分がしているし、されている」
ヘルパーセラピーと言われること・・・
そんなことを強く実感できたりします。
この実感が・・・
自分に自分自身にポジティブな力を与えてくれたりもします。
みなさんもそんなこと感じることありますよねーーー
とは言え・・・
福祉の現場では・・・
まあ少ない割合ではなく・・・この仕事に働きがいを感じられずに
辞めていく人も・・・実際には少なくはありません。
この“業界”は・・・
現在、外国人労働者も関わってほしい・・・というほど
人手が足りない状況に陥りそうな状況でもあります。
これは・・・
自分のやった支援の成果が随時フィードバックされる現場で
あることもありますが・・・
日々、やることがルーティーン化されてることもなくもなく
分業すれば・・・資格云々ではないことも多いのも事実です。
それは個人個人かかわる側の問題や課題・・・意識
個人的な工夫はもちろん、チームとしてさらには組織として
仕組みの構築がとても必要となってきますが・・・
ただ、多くの離職の背景には給与・待遇面の不満があるのも事実・・・
(給与と仕事量のバランスが悪い)
だから外国人・・・というのもどうかとは思うのですが・・・
(安く雇いたいから・・・なんて失礼・・・)
こちらはもっと切実な問題ですよねーーー
給与の改善も必要・・・
そこには・・・ヘルパーセラピーという
自分自身が感じる学びの中から・・・
お互いが必要としあい高めあっていく・・・
そしてそれが・・・お互い
支援するとかされるとかではない中で
何らかの待遇改善がされて行かないかなーーー
いや・・・行く日がきっとくる・・・
そう信じながら・・・日々活動しています・・・
みなさんはどう考えてますか????