『自立とは依存先を増やすことだ』
学校は自立ではなく孤立を促している？
この言葉をご存知ですか？？
脳性まひの障がいを持ちながら小児科医である
熊谷晉一郎さんの言葉です。
ご本人の
親は
『社会と言うのは障がい者には厳しい。
障がいを持ったままの状態で１人で社会に出したら、のたれ死んでしまうのではないか』
と心配していたそうです。
でも。実際に大学近くに下宿して、１人暮らしを始めて
部屋に戻ると友達が２～３人迎えてくれて、
いつの間にか合鍵が８つも作られていて、
みんながかわるがわる来て
ご飯をつくって食べていく。
その代わりにお風呂に入れてもらったり、
失禁した時の介助をお願いする。
また、外出時は見ず知らずの人に
トイレの介助を頼んだこともあるという。
たくさんの人が助けてくれ、
こうした経験から次第に人や社会に興味をもつようになり
めざしていた数学者ではなく、
医学の道を志したそうです。
それまでは、依存先が『親』だけだったので、親を失えば生きていけないのではと言う不安がぬぐえなかった。
でも、１人暮らしの体験から友達や社会など依存できる先を増やしていけば、自分は生きていける。自立できるんだとわかり、
『自立』とは、依存しなくなることだと思われがちですが、でもそうではありません。
『依存先を増やしていくこと』こそが自立
なのです。
これは，障がいの有無にかかわらず、すべての人に通ずる普遍的なことだと思います。
他者や社会に頼っていいことを子どもに伝えるためには、保護者自身もいろんな人やものに頼ることができていなければなりません。
保護者が頼る姿を見て、子どもは
『自分一人で抱え込まなくていいんだ』
と言うことを学ぶでしょう。
それは、こどもにとって大きな財産になると思います。
誰にも依存しないように依存先を減らそうとすることは、自立ではなく孤立を
促すのです。
ワンピースが海賊ルフィーが
『俺は助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある。』
こんなルフィーだからこそ自由に生きれるんです。
ルフィーの様に得意をのばして苦手は依存していけばいい
と熊谷先生は書いています。
私も障がい者の娘(第１子でしたから)にはまずは、
『できない』
『分かりません』
『手伝って』
を教えていきました。
だって、できないことに時間を長く費やすほど
世間の時間はのんびりではありませんでしたし・・・
ゆっくりできるときにチャレンジすることはあっても
時間を優先するとき、決まりがあるときは
常に上記３つの言葉を意識させて生活していました。
けれど、それは、どの子(障がいの有無ではなく)にとってもそうで・・・
ただ、頻度の違いがあるだけだったと・・・
今になれば思います。
だから、うちの彼らの『依存先』はたくさんある。
小さなころから、そうやって来たから・・・
喧嘩して怒って家を飛び出した時も
急に用事で夜中まで帰れなくなった時も
彼らはいく先をたくさん持っていたし、
気にかけてくれる人もたくさんいた・・・
本当に
『困った』
『不安』
『忙しい』
『できない』
そんな課題にぶつかるたびに
私たちの依存先はどんどん増えていった。
それは、これからもきっと変わらない。
ワンピースが海賊ルフィーが
『俺は助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある。』
そう言って自由にいきているように・・・・
あ！！！！
でもこれから・・・もっと得意を伸ばさなきゃね・・・
そうだ！！！そうだった！！！
そこは、みんな頑張らなきゃ！！！
がんばるぞーーーーおーーーー٩( ''ω'' )و
