人気ブログランキング https://blog.with2.net/link/?1993112https://blog.with2.net/link/?1993112

福祉・介護ランキング
障がい者ランキング
障がい児育児ランキング
子育て支援ランキング 友だち追加

perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

社会は家族に何を強いてきたのか?

f:id:variouspeople:20190219181804j:plain


ルポライターの杉山春さん

 

『児童虐待から考える  社会は家族に何を強いてきたか』   (朝日新聞出版)

 

はカナダでのDV加害者の更生プログラムを取材して

見えてきたものがあったと語る。

 

千葉県野田市の小学校4年生の事件、そして昨年3月に東京都目黒区

での5歳女児の事件、

どちらの父親も家族を激しくコントロールし、

DVがはじまり、子どもに暴力をふるった。

行政や司法、公的機関の対応が始まると遠方に移動。

その結果、

妻は

地縁血縁から引き離される。➡孤立が深まる➡家族の密室化➡

父親の示す歪んだ価値観の絶対化。

 

妻は子どもを守れない・・・

 

子どもが学校などの公的な機関から姿を消してなくなるまでの1か月間

 

父親のコントロール=暴力の先鋭化

 

していったのではないか?

 

孤立した親は、もはや家の外に怒りをぶつける先も

相談するところも逃げ出す場所もない。

 

行き詰ったことへの怒りを子どもにぶつけることしかできない。

 

それを一心に受けて子どもはなくなった。

 

どちらの父親も職場での評価はそれなりに

高い。

 

過去にネグレクト死事件を取材して知ったのは

 

子どもをなくしてしまうほど追いつめられる親たちは皆

 

社会に助けを求めて働きかける力を失った

ということ

 

家族に激しい暴力をふるうのはいったいどのような

人達なのだろうか??

 

f:id:variouspeople:20190219181846j:plain


カナダ・アルバータ州の制度はDVが通告されると

すぐに強制逮捕、裁判所から接近禁止命令

出る。

児童虐待が通告されると

児相から子どもの緊急保護命令がでて

10日以内に裁判が開かれ

状況によって更生プログラム(16週間)を受ける

よう命じられる。

 

プログラムは

 

DV加害更生プログラム、虐待をしてしまう

父親のプログラム

両親が一緒に受けるペアレンティングのプログラムなど種類が豊富。

 

更生プログラムを終えないと児相に保護された子供を返し

てもらえない場合もある。

 

ホームサポートワーカーが派遣されて

 

家の中に危険なものはないか、食事がきちんと与えられているか確認することも

あるという。

 

親たちは学ぶチャンスを与えられるのだ。

 

『恥ずかしい自分』に向き合うのは早い方

がいい。

 

怒りを抱えた暴力的な親が放置されないということは重要だ。

加害者の怒りは社会から疎外されることで先鋭化する。

 

学校で朝食調査をしたことがあった。

 

子ども達が書いた文章や絵に教頭先生が

憤慨しながら言ったことを思い出した。

 

『朝食が駄菓子なんて、育ち盛りの子ども

に・・・親としてどうなのか?』

 

 

と・・・。

 

 

『でも、もしかしたら親御さん自身もそう

やって育って来ていいとか、

 

悪いとかではなく・・・

 

その方にとって、

 

それが当たり前なのかもしれませんよ』

 

 

とお話したら・・・

 

 

『あーーーー』

 

『親御さん自身が気づきをもらって、でき

 

てないことを少しづつ理解して、

 

できるようにして・・・

 

責めてもなんの解決にもなりませんし

 

ね・・・』

 

 

『そうかーーー

 

そうだねーー親もそうなのかもねーーー』

 

誰しも自分の子どもに

愛しい、幸せに、元気に・・・と願ったはずだ。

誰も最初は、一生懸命“子ども”に向き合ってきたはず・・・

けれど、何かのきっかけで・・・

このような悲しい事件が起こっている・・・

 

日本でも活動している方達も、きっといるだろう。

 

けれど、パーフェクトなシステム何てきっとない。

 

人間には自分では変えられないことも、

たくさんある。

 

だけど、

誰だってよい所が、たくさん・・・

自分の良い所をいっぱい数えて

欠点も認めつつ・・・

 

f:id:variouspeople:20190219181934j:plain


『ありがとう』
『ありのまま』

『なんとかなる』『やってみよう』