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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

教育虐待  ~ボーっとする時間~

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「先行きが見えない」といわれる時代だからこそ、

「子どものために」と考えて塾に通わせることはもちろんのこと

子どもにあれやこれやと習い事をさせているというのもは多いはず・・・

でも、もしかしたら・・・

自覚しないままに・・・

「教育虐待」をしてしまっているそんな可能性も・・・

 

教育虐待という言葉は新しいものではありますが・・・

きっと昔から似たようなことはあっていたと思います。

子どもに過剰に勉強をさせようとする・・・

いわゆる教育ママは何十年も前から存在しましたよねーーー

ただ、かつての教育虐待と・・・

現在はニュアンスが若干違うようにも思います。

かつての厳しい家庭教育には・・・案外わかりやすい「ゴール」がありました。

目指すのは難関大学に入学することみたいな・・・

そのゴールに達すれば、その後の子どもの一生が保障される

と親は考えていた時代でした。

だからこそ、勉強させることについてはどこまでも厳しく徹底していた。

テストの点が良くなければ、お仕置きすることもあったかもしれませんね。

でも、逆に、テストの結果が良ければ文句はいわれない。

そういうわかりやすいものでした。

ところが今は「学歴が役に立たない」ともいわれる時代です。

それはつまり、かつてのゴールがゴールではなくなったわけです。

もちろん、「学歴が役に立たない」とはいっても・・・

決して「学歴が必要ない」時代になったわけではありません。

学歴は今も一定の武器になることは確か・・・

でも、なかには高学歴を得たうえで・・・

さらに英語ができないといけない、

プログラミングができないといけない、

コミュニケーション能力が高くないといけない、

プレゼン能力がないといけない

と様々な情報を鵜呑みにしてしまっている親もいます。

そういう親が子どもをスケジュール漬けにしていることが・・・

現在の教育虐待の実態です。

子どもをそんなスーパーマンに育てようとすることは、ホントに現実的でしょうか?

そもそも習い事を子どもにさせることの意義を取り違えています。

習い事とは、子ども自身が求めるものをすることによって・・・

夢中になり、そこから達成、挫折を味わい、そして壁を乗り越えることで・・・

「やり抜く力」を育ててくれるもの。

なんらかのスキルを得るのは副産物であるはずです。

子どもにプログラミングを習わせたとして・・・

子どもが大人になったときに現在のプログラム技術が通用するでしょうか?

「通用しない」といっていいくらい日々変わっていくものではないでしょうか?

でも、子ども自身が「プログラミングを学びたい」というのなら話は変わります。

徐々に難しいレベルのプログラミングを学びはじめるうち、

子どもは「どうしてもわからない」という壁にぶつかり、考えて考えて

「こうすればいいんだ!」という「壁越え体験」をする。

その体験こそが子どもの力になるの・・・

スキルそのものに意味があるものではないのです。

本当に子どものためを思うのなら・・・

子ども自身の力を信じ伸ばしてあげることを考えなければなりません。

 

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現在の教育虐待のやっかいなことは

「親も子どもも無自覚」という点もあげられるようです。

なかには、親がコーチングまで学んで・・・

子どもを完全にコントロールして勉強や習い事をさせるそう・・・

これってコーチングの本来の使い方ではなく・・・

これももしかして教育虐待につながる可能性がありますが・・・

親は「子どものため」だと思っています。

そして・・・うまく操作されているがために・・・

子どもも「虐待されている」という自覚はありません。

だから、思春期を迎えても反抗期が訪れない。

「いい子に育った」と思ったら大間違いです。

そういう子どもは成人しても誰かに指示を与えられないと落ち着かず・・・

自信を持てない、なにをやっても達成感がない楽しくないという人間に・・・

なぜなら、「自分の人生を生きたことがない」からです。

現在の教育虐待は、「親自身の不安を解消しようとしている」

という構造があるといわれています。

親が「この子はちゃんと生きていけるのだろうか?」

という不安を解消するため、解決策を与えようとしているんです。

でも、子どもは・・・

これから親の価値観を超えた世界で生きていかなければなりません。

親が与える解決策は意味がない。

「親は無力である」自覚することが大切だと思います。

子どもは親が思っている以上にたくましい。

子どもの生きる力を信じてあげましょう。

そして、あれやこれやと習い事をさせる代わりに・・・

「ぼーっとする時間」を与えてあげてください。

少しでも時間があればなにか習い事を詰め込もうとする親がいるために、

子どもたちには・・・その時間が圧倒的に足りていません。😢

この「ぼーっとする時間」は人間の成長にとても重要なものです。

「暇だな」「なにをして過ごそうかな」

子どもははじめて自発性を発揮します。

そして、「じゃ、本を読もう」「映画を観よう」などと考える。

そこで・・・

「自分はなにをしているときに自分は幸せなのか」を知る。

それが「人生の羅針盤」になると思うのです。

羅針盤を持たないまま成長すると、人生のあらゆる場面で進むべき方向を自分で決めきれない人間になってしまう。どんなに優れた能力を持った人間であっても、

その能力を使いこなすこともできないでしょう・・・

塾や習い事に多くのレパートリーがある時代・・・

もしかしたら・・・

『ぼーっとする時間』を売る塾ができたりして(笑)

でも・・・そんなものを利用しなくても

 

子どもが本当に「ぼーっとできる時間」は貴重!!大事にしてあげたいですよね。