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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

「“何か質問ありますか?”場を冷やす瞬間〜支援現場で起きている見えないズレ〜」

「何か聞きたいことはありますか?」

その一言が場を静かに凍らせた瞬間を・・・私は何度も目撃してきました。

障害児支援の現場でも、地域の福祉会議でも、保護者向けの勉強会でも——

一見親切そうなこのフレーズが・・・

意外にも人の心を遠ざけてしまうことがあるのです。


「聞きたいこと」は、あっても言葉にできない

ある日、福祉施設で行われた勉強会。

発達障害のある子どもの支援に関する専門家の講演のあと・・・

司会者が会場に向かって言いました。

「何か質問ありますか?」

・・・しばらく沈黙。誰も手を挙げない。

けれどその沈黙の裏には・・・「聞きたいことがない」のではなく・・・

「どう言えばいいか分からない」「どこの点を言っていいのか?」

という葛藤が隠れていたのです。

実際に後日、参加者の一人のお母さんが私にこぼしてくれました。

「本当は、どう接したらいいか毎日悩んでて。でも・・・

みんなの前で“今さらそんなこと聞くの?”って思われたくなかったんです」


ズレは、ここから生まれる

「何か質問ありますか?」という問いは、

一見、自由な発言を促しているように見えて、

実は相手に「答えなければ・・・」という

無言のプレッシャーを与えてしまうことがあります。

特に障害児者に関わる人たちは・・・

日々ギリギリの感情で過ごしていることが多い・・・

だからこそ、「配慮のなさすぎる一言」に対して、

心を閉ざしてしまうこともあるのです。

たとえば、会議中にこんなことがありました。

ある施設職員が、支援に悩むお母さんに対してこう言ったのです。

「もっと早く相談してくれればよかったのに」

その一言で、お母さんの目からスッと光が消えました。

「ずっと悩んでた。でも、言える場所がなかっただけなのに」

——そのズレが、支援の信頼関係を崩してしまった瞬間でした。


本当に問いかけるべきは、こんな言葉

「〇〇の場面で困っている方、いらっしゃいませんか?」

「実際にご家庭で取り組んでいることで、もし・・・

シェアできる方がいたら教えてください」

「先ほどの内容について、わかりにくかったところはありませんでしたか?」

このように、具体的で温度の低い問いかけであれば、

相手が「自分の言葉で話しやすくなる」空気をつくることができます。

大切なのは、“答えさせる”のではなく、“話しやすくする”こと。


支援の現場で、ほんとうに必要な“聞く姿勢”とは

障害児者やその家族は・・・

日常的に「説明すること」「理解してもらうこと」に本当に

疲れている人が多いです。

だからこそ、私たち支援者側が「答えてほしい」という構えではなく、

“その人が話し始めるのを待つ”余白を持つことが・・・

なによりの支援になることもある。

そしてその余白をつくるには、「問いかけ方」を変えることが・・・

第一歩ではないかと思うのです。


最後に

人と人との関係は、言葉の選び方ひとつで深くも浅くもなるって思います。

「聞きたいことはありますか?」

その言葉の代わりに、“寄り添う問い”を差し出せる人が、

 

これからの支援の場を温かく、柔らかくしていくのだと思います。