昨日は、祖母の通夜で親戚がたくさん集まった。
こんな時でもないと、こんなに大勢の親戚に一同に会うことはなくなった。
昔は仲よく遊んでいた従妹達も成長し、大人になって
今は、その子ども達が私たちが遊んでいたあの頃・・・
の年齢を迎えている。
祖母は９６歳の大往生。
最後は肺がんに苦しんだが・・・それでも長患いではなかった。
体も小さく華奢な人で、胃の切除や大病もしたが・・・
ちゃきちゃきした口の立つ人だった。
母との折り合いも悪かったが、それでも最期は待っていたのかもしれない。
肺炎で入院して母が、初めて見舞いに行って
「案外元気で、まだまだ大丈夫よ」
と私に連絡をしての急変は翌日のことだった。
私たちもこの土日でも見舞いに・・・と思っていた矢先・・・
そして、その次の日に亡くなったのだ。
通夜の話題は、その人の生きざまでもある。
口が悪く憎まれ口ばかりだった祖母も・・・
それでも皆が集まっていたのは、
ちゃきちゃきしていた元気な姿。
暴言を吐きながらも何だか憎めないキャラクターと
自分で良くも悪くもなんでも決めて実行する決断力みたいなことも
あったのかなーーーー。
日本はとてもいい国。治安もよく四季も美しく・・・
誇れるノーベル賞をとるような技術や産業もある。
たくさんの良い点も持ち合わせながらも
世界のワースト１もたくさんあることも事実で・・・
最近見た記事で・・・
寝たきりも世界ワースト１だった。
医療が発達し・・・生きる選択肢が増えた。
海外では尊厳死、安楽死そんなことが認められているのも
大きな違いなのかもしれない・・・が・・・
自分はどんな最期を迎えるのか？？
そういえば・・・朝ドラで生前葬なんてやっていたっけ・・・
最期には何も言えなくなるのだから・・・
何だかあれもなかなかいいのかも・・・
でも大げさにするのではなく・・・何かの節目で還暦とか
古希、喜寿・・・なんて続くから、そんな節目に早めに感謝の意を
表しておくべきなのかもなーーーー。
なんてしみじみ考える。
亡くなった後に思い出されるのは・・・
その人の言葉だったり
ともに過ごした時間だったり・・・
時に私も周りの人と話すことがある・・・
「自分が亡くなったら・・・直葬か家族葬かなーーーー」
なんて・・・
みんなは、
「それは困る・・・お別れをさせてほしい」
と言われたりもしたが・・・
何だか棺の中の自分にご対面されるのも・・・・
何だかなーーーーって感じもするのだが・・・
祖母はお気に入りのワンピースの上に私の結婚式にも着ていた
留めそでをかけられていた。
触ったら冷たいのだろうけど・・・
寝姿はきれいに化粧も施されきれいだった。
今日は葬儀・・・日本は火葬。
また、おときから長い1日になりそうだ・・・・
今日は、どんな話が飛び出すのだろう？？
昨日は、本当にみんなニコニコ久しぶりの再会に喜び合っていたが・・・
でも。じめっとしたのは・・・祖母は好まないだろう・・・
でもあの世とやらがあるとしたら・・・
「いい加減にしなさいよ」
「少しは涙の一粒でもこぼしなさいよ」
なんて・・・怒ってヒステリックになっているかもしれない・・・
昨日はたくさんの人が集まって感じた言葉があった。
「心」はだれにも見えない
けれど「心遣い」は見える
「思い」は誰にも見えない
けれど「思いやり」は見える
温かい心も
やさしい思いも
行いによってはじめて見える
あたたかい心が
あたたかい行為になり
やさしい思いが
やさしい行為になるとき
「心」も「思い」も
初めて美しく生きる
それが人として
生きることだ
今日もいい天気・・・
桜も散りはじめ、新しい新芽が伸び始めている。
さあ準備をして
祖母を見送るとしよう・・・
