
「50代に入ったらキャリアは完成形」
そんなふうに思う人も少なくありません。
でも実際には、50代・60代こそ、これまで積み重ねてきた経験を活かし、
さらに熟達していける黄金期。
私は60代に入りましたが、今もなお現役で働いています。
「なぜ60代でもやれるのか?」と聞かれることもありますが、
その答えは私の中で明確です。
それは――“準備する力=ミザン・プラス”を持ち続けてきたからです。
「ミザン・プラス」とは?
「ミザン・プラス(mise en place)」はフランス語で「下準備」の意味。
レストランの厨房では、食材や道具の配置を整えることが絶対条件。
準備があるからこそ、瞬時の判断や連携が可能になります。
これは仕事や暮らし、そして子育てにおいても同じ。
成長を続ける人は、必ず「準備」を大切にしています。
熟達する人の共通点
初心者のうちは目の前の作業だけで精一杯で、全体を見渡す余裕がありません。
でも、達人は違います。
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必要なものがどこにあるかを把握している
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道具を元の場所に戻す習慣がある
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次に何が必要かを予測し、周囲との動きを調和させている
これは単なるマナーではなく、成長を続ける人が自然にやっている下準備です。
障害児育児で学んだ「準備の力」
私は36年間、障害のある娘と一緒に歩んできました。
その日常は「準備」の連続でした。
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病院に行くときの診察券や薬手帳の準備
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学校や先生に伝えるための情報ファイル
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緊急時に備えた“安心ノート”
準備があるからこそ、突発的な不安に慌てず、
親子で安心して過ごすことができました。
準備とは「心の安全基地」をつくることでもあるのです。
私の日常ルーティン
60代になった今も、私は「日々の小さな準備」を欠かしません。
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朝:その日の予定をノートに書き出し、必要な資料や持ち物を確認する
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昼:打ち合わせや面談の前に、質問や確認事項をメモして整理する
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夜:一日を振り返り、「できたこと」「明日整えておきたいこと」を書き出す
こうしたルーティンがあるからこそ、
体力的に無理をしなくてもスムーズに行動でき、安心感が生まれます。
なぜ60代でもやれるのか?
私が60代でも現役で働けるのは、特別に元気だからではありません。
準備の習慣があるからこそ、無理なく続けられるのです。
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50代までは「経験を積み重ねる時期」
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60代は「その経験を社会に還元する時期」
そう考えています。
体力は確かに落ちます。
でも準備があれば不安が減り、経験を活かした工夫ができる。
だから「まだできる」「まだ役に立てる」と思えるのです。
仲間へのエール
私と同じように50代・60代を迎えた方へ伝えたいのは、
「準備は年齢に関係なく続けられる力」だということ。
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子どもや孫のために準備する
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地域や社会で必要とされる役割のために整える
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自分の心身を大切にするために小さな準備を積み重ねる
そのすべてが、自分自身の成長につながります。
60代は「もう終わり」ではなく「これからどう還元するかを考える始まり」の時期。
まとめ:60代は“黄金の下準備期”
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ミザン・プラス=下準備の力は、年齢を重ねても磨ける
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障害児育児で身につけた準備の習慣が、今も私を支えている
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日々のルーティンがあるからこそ、60代でも現役で動ける
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同世代にも「準備はこれからの社会参加を支える力」だと伝えたい
🌸 元気なうちは、私はこれからも社会と関わり続けたい。
そして、そのために今日も小さな準備を重ねています。
60代を迎えた今、強く実感しているのは――
準備こそが人生を続けるエネルギーだということです。




