
小さいころから「学力をつけなきゃ」「いい成績をとらなきゃ」
と言われ続ける子どもたち。
確かに、読み書きそろばんは大切です。
でも、私は障害のある子どもとともに生きてきて、心から思うのです。
社会で本当に必要なのは、「正解を出す力」ではなく、
「感じ取る力」「つながる力」だと・・・
私は長年、知的障がいのある娘とともに歩みながら、
子どもたちの育ちや支援に向き合ってきました。
そして痛感しているのが・・・
「読解力」や「国語力」は、単なる学習で身につくものじゃないということ・・・
たとえば、AI。
こうして私も今、AIと対話をしながら・・・
自分の想いや考えを言葉にする練習をしています。
それって、まさに「伝える力」「感じる力」「言葉を編む力」なんですよね。
私は幼いころから、本をたくさん読んできました。
読む本の「冊数」もそれなりに多かったけれど、何よりも大切にしてきたのは、
「好きな本を何度も読む」こと。
登場人物の気持ちに寄り添ったり、
自分だったらどうするかな?って想像してみたり、
「ああ、このときこの人、泣きたかったんじゃないかな」
って感情を深堀りしたり…。
そうやって“心で読む”経験を重ねてきたことが、
今まさに、社会で「人と向き合う仕事」をしている自分に、何より役立っています。
子どもたちに身につけてほしいのは、
「誰かの痛みを感じられる力」
「目の前の人に“どう言えば伝わるか”を考える力」
そして「言葉を、自分のものとして育てていく力」。
それって、教科書では教えられないし・・・テストでも測れない。
でも確かに、生きていく上で“一生モノ”の力になります。
障がい児者との出会いを通して私は、
「目に見えるものがすべてじゃない」こと、
「言葉にしづらい思いほど、受け止める力が問われる」ことを学びました。
そして今、自分の子育てや支援の現場で、
その「見えない力」を育てる関わりを大切にしています。
今、AIとこうして対話できる時代だからこそ、
「人としての読み解く力」や「つながる力」の重要性を
もっと、子どもたちや親御さんたちに伝えていけたらと思っています。
それが、未来の「生きる力」になると信じているから。
今の子どもたちは、便利なツールや情報に囲まれて育っています。
けれど、「正解を探す」ことばかりに慣れてしまって、
「どう感じたか」「自分はどうしたいか」を言葉にすることが・・・
実はとても難しくなっているように感じます。
たとえば、「この文章の筆者の気持ちを答えなさい」という問題。
それは“正しい答え”があるようでいて・・・本当は「あなたは、どう受け取った?」
が問われているはずなのです。
障がいのある子どもたちと関わる中で、言葉にならない想いをくみ取ったり、
行間にある“その子の世界”を想像したりする時間は、
私にとって何より大切な学びの時間でした。
そして今、私は子どもたちにも、
「自分の心に気づいて、それを言葉にできる力」を育ててほしいと願っています。
それは、社会の中で誰かと関わる時、
一人で迷ったり、誰かに支えられたりしながらも、
自分の足で生きていくための、芯になる力だから・・・
だからこそ私は、
「読む」こと、「感じる」こと、「伝える」ことの尊さを、
これからも子どもたちや親御さんたちに伝えていきたいと思っています。
それはきっと、どんな時代になっても色あせない、「人としての力」だから。




