
「今日は早めに帰ろう」と思っていたのに、
「ちょっとこれお願いできる?」と頼まれ、つい引き受けてしまう。
結果、残業コースまっしぐら。
そんなこと、ありませんか?
特に真面目で優しい人ほど、こういうことが起きやすいんですよね。
私も以前はそうでした。「頼まれたら断れない」。
でもそれを繰り返していると、自分の時間がどんどん奪われ、
心も体も疲弊していきます。
キャパを“見える化”する
年間200冊の案件を抱えるデザイナー、井上新八さんはこう言います。
「メールの未読件数をタスクの数と見なし、50件を超えたら新しい依頼は受けない」
つまり、自分の余力(キャパ)をパッと見える形にしておく。
これが、人間関係をこじらせずに「断る」ための第一歩。
私もこれを聞いて、「あ、これならできそう」と思いました。
「ごめんなさい、今ちょっと手一杯で…」と感覚で言うより、
数字という客観的な基準があるほうが、相手も納得しやすいんですよね。
「断らざるを得ない仕組み」を作る
『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』にも、
「ただノーと言う」という戦術が載っています。
言葉だけ見るとシンプルですが、これがなかなか難しい。
だからこそ、井上さんは「断らざるを得ない仕組み」を先に作っているそうです。
未読50件ルールや、「その日のタスクは翌日に持ち越さない」という決まり。
これらを守ることで、翌朝にはタスクがゼロの状態になり、
本当にやりたいことに集中できる時間が確保できる。
「やるべきことをその日のうちに終わらせる」
当たり前のようでいて、実はものすごく難しいこと。
でも、この積み重ねが“自分の時間”を生み出すんですね。
「感じ悪い人」にはなりたくない
ここで私が引っかかるのは、「断る=感じ悪い人にならないか?」
ということ・・・
正直、障害児の親である私たちは、
ただでさえ世間から理解されにくい立場にいます。
働き方や生活リズムが一般的ではないことも多く、
説明しても「特別扱いしてほしいの?」と誤解されることだってある。
だから、なるべく波風を立てず、相手を不快にさせないようにと気を遣うんです。
そんな背景があるからこそ、私は「感じ悪い人」にはなりたくない。
でも、だからといって全部を引き受けていたら、自分が潰れてしまいます。
このジレンマ、すごくよくわかります。
「私は嫌われてない方」だからこそできること
幸い、私は「案外嫌われてない方」だと思っています(笑)。
これは、自分で言うのもなんですが、
長年人との関係を大事にしてきたから。
そして、お願いを断るときも、相手の立場や感情を考えるクセが
身についているからだと思います。
例えばこんなふうに言います。
-
「今、ちょっとタスクが立て込んでいて…〇日以降ならできます」
-
「その件、私より〇〇さんのほうが詳しいですよ」
-
「これ以上受けると、逆にご迷惑をかけちゃいそうで…」
ポイントは、「あなたのために断っている」
というニュアンスを含めること。
すると、相手は「断られた」ではなく、「配慮された」と感じてくれるんです。
自分の時間を守る=相手を大事にすること
昔は、「断ること=自己中」だと思っていました。
でも今は逆です。
キャパを超えて受けた仕事や頼まれごとは、
どこかで必ずほころびが出ます。
結果、相手にも迷惑がかかってしまう。
だから、自分の時間を守ることは、相手を大事にすることでもあるんですよね。
障害児の育児をしながら働く私は、
普通の人以上に“時間の使い方”にシビアです。
予定外の用事や、急な体調不良への対応など、
「予測不能な出来事」が日常茶飯事。
だからこそ、「前もって断らざるを得ない仕組み」を作ることが、
心の平和にもつながっています。
最後に
もし今、「いつも頼まれごとを断れない」「自分ばかり損している気がする」
と感じているなら、
まずは自分のキャパを“見える化”してみてください。
数字でも、付箋の数でも、チェックリストでも構いません。
基準を決めて、そこを超えたら断る。
この小さな習慣が、あなたの人間関係も、時間の使い方も変えてくれるはずです。
……ちなみに私は、キャパ管理もしていますが、
笑顔で「今はいっぱいです〜」と言える練習もしています。
そのおかげか、案外嫌われていません(笑)。




