
「うちの子にできることなんて、限られている」
「私はもう年齢的に新しいことは無理」
「がんばっても報われないなら、やらない方がラク」
——そんなふうに思ってしまう日が、私にもありました。
でも今、私ははっきり言えます。
「私は行動を選択しながら、成長型マインドセットを選び取ってきた」と。
■ 成長型マインドセットと固定型マインドセットとは?
心理学者キャロル・S・ドゥエック氏が提唱した概念で、
人の「能力」に対する考え方を2つのタイプに分けています。
-
固定型マインドセット(Fixed Mindset)
-
「人の能力は生まれつき決まっていて、変わらない」と信じる考え方。
→ 失敗を恐れて挑戦を避けたり、自分や他人をすぐに“できる・できない”で判断しがちです。 -
成長型マインドセット(Growth Mindset)
-
「能力は努力や経験を通して伸ばせる」と信じる考え方。
→ 失敗を成長のチャンスと捉え、自分の可能性を広げることに前向きです。
■ 私が「固定型」から抜け出せなかった時期
私の娘は、重度の知的障がいと機能的障害を持って生まれてきました。
最初のうちは、「この子は一生、自分で歩けないかもしれない」「話すなんて無理」
そうやって、“できないこと”にばかり目が向いていたんです。
保育園の先生や療育の専門家から
「刺激をたくさん与えてあげてください」と言われても、
「どうせうちの子にはわからないから」と受け入れられなかった自分がいました。
それはつまり、“固定型マインドセット”にとらわれていた状態だったのです。
■ 変化のきっかけは「行動」だった
ある日、ある母親仲間の言葉にハッとさせられました。
「うちの子もね、ずっと“できない”って言われてた。でもやってみたら、
できたことがあったの。
小さな“できた”が、うれしくてね。」
その言葉をきっかけに、私は「とりあえずやってみる」ことを意識してみました。
たとえば、音に鈍感だった娘に、好きな音楽を流してみたり、
言葉が出ない代わりに、身ぶり手ぶりの“YES/NOカード”を作ってみたり。
もちろん、すぐにうまくいくことなんてほとんどありません。
でも、娘の笑顔や、わずかな反応が「手応え」になったんです。
「もしかして、この子にはもっと可能性があるのかも」
そう思えたとき、私ははじめて「成長型マインドセット」の扉を開けた気がしました。
■ 行動が思考を変える——だから、選び直し続けた
私は特別な才能があったわけではありません。
けれど、困ったとき、立ち止まりそうなときにこそ、
「成長の道」を選ぶようにしてきました。
-
「この子には難しい」と決めつけそうになったら、「じゃあどうしたら近づける?」と問い直す。
-
「もう無理」と感じたら、「小さく一歩だけ動いてみよう」と自分を励ます。
-
周囲と比べて焦りそうなときには、「うちの子のペースで進めばいい」と深呼吸する。
こうして、私は何度も「行動」を選択しながら、
成長型マインドセットを“選び直して”きたのです。
■ あなたも、今この瞬間から“選び直せる”
マインドセットは、生まれつき決まったものではありません。
そして一度決めたら終わり、というものでもありません。
「今日はうまくいかない」「また失敗した」
そんな日があってもいい。
でも、次の一歩を“どう選ぶか”で、私たちは変われるのです。
成長型マインドセットを選ぶとは、
「できるかどうか」ではなく、「やってみるかどうか」に軸を移すこと。
私はこれからも、行動のたびに「成長する私」を信じたい。
そして、同じように迷いながら子育てしているあなたにも、
「一緒に成長の道を選ぼう」と伝えたいのです。
■ 最後に…
今日も私は、昨日より少しでも前に進めるように、
「やってみよう」と声に出します。
そう、私たちは何歳からでも、どんな状況からでも、成長できる。
そのことを、私は娘から教えてもらいました。




