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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

「障害」支援所で逃げるが起こったとき・・・

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就労支援所に通っている中でのご相談で

よくあるのが・・・

特に知的しょうがいがある利用者が、
事業所の活動中等に、
何度もトイレに行く・・・閉じこもってしまうということ
そんなことありますか?
 
スタッフから本人は、
「さっき行ったでしょ?」「今はもう大丈夫でしょ・・・」
と言われますが、
それでも、
行きたいという意思を示し、行けば、排泄をしているようです。

また、一度トイレに入ると、
長時間個室に入り、
そこから、なかなか出てこない人もいます。

休み時間も終わり、活動が始まっているのに、
出てこないので、呼びに行くと、
トイレの中から歌声が聞こえる、音楽を聴いていることもあったり・・・

こういう行動がみられると、
スタッフな中では、
このことは「良くない行動」として、見ると思います。

きっと集団行動、決まりを重視の観点から
という意味なのでしょう。

でも・・・なぜ彼らは、
何度もそして、長時間に渡り、
トイレに行きたがるのでしょうか?

ほとんどの場合が、
生理的現象というよりも、
逃げ場や居場所としての使い方なのではないかと
見受けられるのです。

このようなときは、無言ではありますが、
何か嫌なことがあったときも多く、スタッフにも告げることができずに、
誰に文句を言うこともできず、
トイレにこもってしまうって言うことが多いと思います。

では、その嫌なこととは一体何でしょうか?

もちろん、活動内容であったり、
音や人間関係、やりたくないなど、
ほとんどが、今まさにその場で嫌なことが
起きていると言うことのようです。

その場から逃げるという絶好の場所であり、
鍵のかかるトイレに行くという
彼らなりの技でもあります。

でも、
このようなとき、トイレに行くことは
止めることはできませんよね。

子の行動全てが、
生理的現象ではないとは
言い切ることができないからです。
おなかの調子が悪いときなど、
一度トイレに入ってもまた、
すぐに行きたくなることは
誰にでもありますよね。
よって・・・どちらか判断をつけることなどできません。

そして、嫌なことから
逃げることができることは、
生きていく上で必要なことです。
逃げられないで苦しむのではなく、逃げることができることは、
人が生きていくうえで・・・

人生にとって大切で重要なスキルです。

逃げたいことがあるわけですから、
本来であれば、嫌なことがあったことを
職員に伝えることができれば、
良いはずですよね。
そして、それはトイレでなくても、
避難場所として、
事業所の中で確保できるとよいと思います。

でもその伝え方は誰でも
慣れていなければ、苦情は言えないと思います。

だから、無言でトイレという行動になるのでしょう。

もし、そういうことがあった場合は
何か嫌なことがあったと想定して、
スタッフが、その嫌なことを取り除く努力をしましょう。

「がまんしなさい」
「みんなに合わせるべきだ」「みんなやってるでしょ・・・」
という持っていき方は、本人主体とはなりません。

もともとその施設に入りたくて
来ている人ばかりではないという前提で
ものごとを考えてみてください。

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誰かに言われたり、元実習先だったり
自分の意思ではなく、好きでも嫌いでもなく
入っている人が非常に多いのが
就労支援事業所です。

そして、活動も用意されたものしかなく、
本人が好き好んでやっているとは限りません。

活動時間にしても、決められた時間で、
決められた方法でやっているわけですから
そこに合わない人がいてもおかしくは
ないのです。

逃げているだけ、良いと思いましょう。

私達に教えてくれている。そう思い
そういう行動をする人がいる事実を受け止め、
そのことに対処をしていきましょう。

その人が集団に合わせるように
という対処ではなく、
本人がより心地よい日常になるための対処です。
自分の気持ちを言えていないわけですから、
スタッフが、利用者個人に合わせ、
その方が、毎日、来たくなるような、
そして、逃げるという方法ではなく、
活動する場所にいることができる、いたい事業所づくりを含め、
考えていくべきことです。

集団論理で、きれいにまとめ、
本人の辛さに寄り添えないということのないように、
ていねいに聴き取りや意思確認をして、
改善できるところは、改善をし、
逃げなければならない状態を取り除いていけるように
みんなでよい環境づくりに努めていきましょう。