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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

就労支援事業所~作業をやりたがらないとき?どうする?~

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私も就労支援所の顧問をしていて

現場が好きなので現場にも入ることがあります。

(私のデトックスタイム・・・)

その中で利用者によっては、
作業をしたがらないという場面に
遭遇することがあります。

さぼってる?
ちゃんとやらない?
教えたのに何度も間違える。
スピードが上がらない。
おしゃべりばかりしている。
トイレに逃げ込む。

こんなことはありませんか?

もちろん、これは
支援者側から見た見え方です。

では?それぞれの利用者の人は、
作業について、どんな風に思ってるのでしょうか?

作業がつまらない?
何で、これをするのか意味がわからない。
支援者の説明が難しい。
量が多すぎる。
他の人の声がうるさくて集中できない。
自分は一生懸命にやっている。

などなど、
こんなこと言ってきたリしているのではないでしょうか?

そうです。
利用者はあまり愚痴や文句を支援者に言ったりしません。

まず、支援者側は、大前提を忘れてはいないでしょうか?

その利用者の人が・・・
どんな気持ちをもって、
あなたの事業所に入ってきましたか?

この事業所に本当に入りたくて来たのでしょうか?
その作業は、本人がとても好きな作業なのでしょうか?
それ以上好きな仕事は、ないのでしょうか?

支援者側からは、
その作業の手順は・・・
わかりやすく説明されていますか?
本人の今日の体調など、加味されていますか?
環境に、目を向けていますか?

彼らは、「障害」者であり、
支援所というところに入らざるを得ない状況で、
言われた作業というものをするように言われ、
やりたいやりたくないの気持ちも確認されず、
ここに来たからやると決められていることを
前提でやらされている人たちであると思ったことがありますか?

そう思ってなかったとしたら・・・

そういう考え方を入れていた方が・・・間違いが少なくなると思います。

その中で、他者と比べられ、
今以上を求められているのが、
現状ではないでしょうか?

嫌だなと思った瞬間に、
トイレに逃げ込めるのであれば、
まだよいと思いませんか?

彼らは、やりたいという気持ちで
入ってきたわけではないのです。

でも、ちゃんとやるべきだと
支援者に言われるのです。
支援者に迷惑をかけてはいけないと、
家族から言われているのです。

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そのなかで、
自分の気持ちとして、
やろうと思えるような作業でなければ、
気持ちはどうでしょうか?

本人の力量には、難しかったり、
本人の興味にないことであれば、なおさらです。

そのうえ承認ではなく叱られてばかりでは、
やる気にもなりませんよね。

誰だって、そうじゃないですか?

やりたくない仕事ばかりさせられたり、
上司に叱られてばかりは、おもしろくないはずです。

彼らだって、同じですよね。

しかも、この作業を選んで入ってきたわけではない分、
つまらなさは、増幅すると思います。

では、そんなときどんな支援をすればよいのか?

やはり、入ってきたときの条件が、
マイナスレベルから入ってきていると想像すること、
そしてどのような状態であれば
プラスマイナスゼロになり、
そこからプラス方向に気持ちが働くかを考えていただきたいのです。

作業そのものを変えることが
できない事業所も多いでしょうから、
その人の力量内のものを提供したり、
環境、時間、作業量なども
本人が苦にならないような工夫が必要ではないでしょうか?

そして、大切なのは工賃の支給額
やった分だけ、お金になっていることが大切です。

よく、お金の価値がわからないからと
言っている支援者がいますが・・・
どのような利用者でも、以前より多くなっていることを
一緒に喜ぶ支援員の態度や表情が、その人の喜びになると思いませんか?

お金の価値がわからないからと
理由づけして、支給額が何年たっても上がらないのは、
良いとは思えません。

役割があることも大切なこと・・・
その人のできること(ストレングス)に着目していくべきです。

本人がやろうという気持ちになること、
さらにもっとやりたいという気持ちに
もっていくには、それに見合った働きかけが必要です。

それを怠って、本人のせいにして、
叱ってみたり、
本人にとってのつまらない作業を提供し続けることは

支援者側の怠慢です。


嫌だといっていた作業
その作業そのものがわかりやすくなり、
できることが増えたら、
自ら、その作業をやる!!になります。

お金がもっと欲しいなら、
作業をする日を増やすことや時間を増やすことを
説明したところ、出勤日数が増えるのではないでしょうか?

その人が自分自身で、作業をする意味を
感じていくことは、大切なことです。

最初からその作業が好きではないかもしれませんから、
その時点はまだマイナス地点です。
そこから、支援者の支援によって、
プラスマイナスゼロになり、
さらに、その利用者にとって、
やろうと思えるようになれば、プラス方向に気持ちがむきます。

あなたの事業所は、いかがでしょうか?

叱れば作業をするのではありません。
彼らが我慢をし続ければよいものでもありません。

やろうと思える作業にしていくことこそが
私たちの目指すべきことです。

ぜひがんばっていきましょう。