
不安に押しつぶされそうになるとき
子育てをしていると、心のどこかにいつも「不安」がありますよね。
明日の登校は大丈夫かな。療育先でちゃんとやっていけるかな。
将来、この子はどうやって生きていくんだろう…。
障がいのある子を育てていると、その不安はさらに大きく膨らみます。
私自身も、36年間ママとして歩んできた中で、
何度も不安に心を支配されそうになったことがあります。
でも最近の心理学や脳科学では、
不安はただの「悪者」ではないことが分かっています。
むしろ、不安は“行動のためのアラーム”なのです。
不安の正体とは
不安を感じると、脳内では「ノルアドレナリン」という物質が分泌されます。
これは集中力や判断力を高め、危険に備えるためのエネルギー。
つまり、不安は「動け」というサインなのです。
ところが、私たちはその不安から逃げたくなってしまう。
たとえば、
・書類を作るのが不安 → 先延ばし → 締切前に大爆発
・面談が不安 → 準備を避ける → 自信を失いさらに不安
このように“不安から目をそらす”ことで、一時的には楽になります。
けれども、長期的にはかえって不安が強くなってしまう。
これは多くのママたちが経験していることではないでしょうか?
「動いたのに不安が消えない」のはなぜ?
「不安だから頑張って動いたのに、また不安になる…」
そんな声もよく聞きます。
その理由は、不安に振り回される行動をしてしまっているから。
・気分に流される行動:不安だから何度も連絡帳を確認してしまう
・目的に沿った行動:担任の先生に一度で要点を確認する
前者は気持ちを一時的に落ち着けますが、根本は変わりません。
後者こそが「不安を建設的に使う」行動なのです。
5分でできる「不安を行動に変える」ワーク
不安を行動に変えるために、心理療法では小さな工夫が使われています。
それが「不安の分解ワーク」。
やり方はとてもシンプルで、紙とペンがあれば5分でできます。
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すでに確定している事実を書く
例:明日までに提出するプリントがある/担当は私。 -
おそらくそうだろうと思えることを書く
例:先生が重視しているのは生活面/前回は食事の記録を褒められた。 -
自分ではコントロールできないことを書く
例:学校の方針変更/他の子の状況。→「ここは手放す」と決める。 -
不安の裏にある目的を一行で書く
例:「先生に安心して任せてもらえるようにしたい」。 -
目的に直結する小さな行動を1つ決める
例:「今日の夕方、食事の内容を写真で整理する」。
ポイントは、5〜15分で完了できる小さな行動にすること。
「やってみたら意外とできた!」という感覚を積み重ねると、
不安がエネルギーに変わります。
習慣化で不安は味方になる
このワークは一度で劇的に効くものではありません。
大事なのは習慣化です。
週に1度、書き出した紙を振り返ってみましょう。
「行動できたか?」「不安はどう変わったか?」を
簡単に記録するだけで、気持ちの軌跡が見えてきます。
また、自分の「白旗サイン」を知っておくことも大切です。
不眠が続く、食欲が落ちる、涙が止まらない…。
そんなときは、自分だけで抱え込まず、
専門家や信頼できる人に助けを求めてください。
不安は成長のシグナル
忘れてはいけないのは、
不安は「まだ成長できる余白がある」というサインだということ。
逃げるか、向き合うかで未来は大きく変わります。
避ければ避けるほど強くなるけれど、小さな行動に変えるほど、
不安はあなたの背中を押す力になります。
障がい児ママの日々には、不安がつきものです。
でも、その不安は“敵”ではありません。
未来を動かすエネルギーとして使うことができるのです。
今日の5分を、自分と子どもの明日のために。
「不安を燃料に変える」一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
📌 まとめ
不安を避けると強くなる。
でも、小さな行動に変えることで味方にできる。
その積み重ねが、子どもとの未来を少しずつ明るくしてくれます。




