
「この選択は正しいのだろうか?」
「もし間違っていたらどうしよう…」
人生は選択の積み重ねです。
「お茶を飲むか、コーヒーを飲むか」といった小さなことから、
「結婚」「転職」といった重大なことまで、
私たちは一日に何度も選択をしています。
けれど、とくに人生を左右する大きな選択に直面したとき、
人は必要以上に迷い、怖さを感じて動けなくなってしまうものです。
「ファイナルアンサー」の思い込み
就職、転職、結婚…。
一度選んだらもう引き返せないと考えると、
まるでクイズ番組の「ファイナルアンサー」のように思えてしまう。
でも本当にそうでしょうか?
哲学的に考えるなら、そもそも人生の選択に
「ファイナルアンサー」など存在しません。
チェスや将棋の一手のように・・・
その時点で正しいかどうかを完全に判断することはできないのです。
その後の展開、状況の変化、自分自身の成長によって、
選択の意味は変わっていくからです。
選択の意味はあとから変わる
私は障害のある子どもを育ててきましたが、
「どの療育が正解?」「どんな学校を選べばいい?」と常に迷い続けてきました。
あのときは「失敗したかもしれない」と思った選択も、
後になって「あの経験があったから今につながっている」と
気づくことがたくさんあります。
ある学生が大企業に就職して数年で辞め、
NPOに転身したという話を読みました。
当初は「安定した職」を選んだはずが・・・
後に「社会貢献」の価値観に気づき、今はその両方の経験が生きているそうです。
人生の選択は、その瞬間には「正解か不正解か」はわからない。
後になって初めて意味を持ち、
別の選択が当初の選択に新しい価値を与えることもあるのです。
「やり通す」より「変わり続ける」
世の中では「初志貫徹」や「筋を通す」ことが美徳とされがちです。
でも、人は変化する生き物です。
過去に下した決断をずっと抱え続けるよりも、
常に「今の自分にとって最適な選択」をし直すことの方が、
これからの時代には必要なのかもしれません。
私自身、かつては「一度決めたら最後までやらなければ」と思い込み、
自分を苦しめていました。
でも、状況が変わったら選び直してもいい。
むしろその柔軟さこそが、生きる力になるのだと思えるようになったのです。
選択を避けるより、選択を増やす
「間違えたくない」と考えるあまり、
選択そのものを避けてしまうことがあります。
けれど、選択を避け続けることは、自分らしい人生を遠ざけてしまいます。
アメリカの作家ビル・パーキンスは「人生で最も大切なのは思い出をつくること」
と言っています。
そのためには選択の回数を増やすことが大事。
なぜなら、どんな選択であれすべてが経験となり、
やがては・・・思い出になるからです。
障害児育児の中でも同じことが言えます。
学校選び、支援方法、日々の小さな決断。
正解を探すあまり立ち止まるよりも・・・
「やってみる」ことの方が子どもと自分を成長させる。
選択の数が増えるほど、親子の思い出も豊かになっていくのです。
おわりに
選択に直面したとき、怖さを感じるのは自然なことです。
大切なのは、その選択を「ファイナルアンサー」だと思い込まないこと。
選択に正解も不正解もありません。
どんな選択も通過点であり、あとからいくらでも意味は変わる。
だからこそ、選択に対するハードルを下げて、
もっと自由に、もっと軽やかに選んでみてください。
人生を豊かにするのは「選択の数」。
迷いすぎるよりも、思い切って一歩を踏み出すこと。
その積み重ねが、あなたの人生を彩り、
かけがえのない思い出をつくっていくと信じています。
たちどまっている時間よりも・・・小さな積み重ねの時間・・・
動く時間・・・意識して大事にしていってみてくださいね・・・




