「障害」児・者とかかわることや
福祉作業所では、日々細かい“創意工夫”が、しばしば必要とされます。
福祉においては個別支援が大原則・・・
支援する利用者さんに合わせて・・・
視認しやすいスケジュール表をデザインしたり、
作業空間での目印の位置を変えたり、
手仕事を訓練する器具を手作りするなど・・・
それぞれの日々の活動に合わせて試行錯誤を繰り返していきます。
その際、特に念頭に置いているのは
「素早く行なうこと」
思いついたときに即やること・・・
すぐにできない時は忘れないようにメモ(紙がないときはボイスメモ)
で次の日にはやっていきましょう。
また・・・その節には
「凝りすぎないこと」
これやりすぎると誰でも再現ができなくなります。
作業に手間や費用をかけず、とにかく実行してみるのです。
時間や費用を抑えればコストパフォーマンスが高まるのですが・・・
狙いはもっと別にあります。
じっくりと思考を重ね、手間や費用をふんだんに盛り込んだ
“創意工夫”これって素晴らしい!!
このことを考案した支援者の心中に“愛着”や“こだわり”がきっと芽生えるはず・・・
その“創意工夫”・・・がもしかしたらやってみて利用者さんにとって
役立つものでなかった場合ーーー
支援者はどこかで不満を覚えてしまいます。
(だってーーーよかれと思って誠心誠意やったんだからーーー)
「手塩にかけてつくったからには、失敗にしたくない😢」
との思いが湧くのがある意味当然です。
で・・・結果、
利用者さんを“創意工夫”の方に無理矢理合わせようとしたりなんかして・・・😢
これって本末転倒の事態を招くことにもなりかねませんよねーーー。
でもーーー即座に考えて手軽に行なったことであれば・・・
それが失敗だったとしても、さほど不満を覚えずに済むのではないでしょか?
そして次回の成功を目指して、また別のアイデアを即座に手軽に実行するだけ・・・
ってならないでしょうか?
これらのことを考えるきっかけは、様々な自分の子どもへの日々の開発の中で
支援器具を手作りするときに自ら経験した失敗談でもあります。これって経験でしかないし・・・成功の数の5倍失敗があるかなーーー
「たくさん作って、たくさん失敗して下さい。」
ホントにちゃんと作り込むのは、ホントに子どもにとって役立つ物ができてからでも
遅くはありませんからねーーー
まずはそこらへんにあるものや・・・安いものいただけるもので試作
お菓子の空き箱、プラスチックの食品トレイ、空のペットボトル、新聞紙
安価な折り紙や色画用紙など・・・
ハサミやセロハンテープとともに、大量に用意・・・
みんなでアイディアを出し合って
「こんなのあったらいいな」「楽しく取り組める」
「きっとあの子に役に立つ」「きっと作業効率が良くなる」
そんなことがたくさんかなっていくといいなーーーと思います。
まずは気張らずに・・・そして・・・一人で考えず・・・
多馬力で取り組むこと・・・きっと大きくアイディアが膨らみますよーーー