世間の仕事や職業は、「肉体労働」と「頭脳労働」に大きく分けられます。
近ごろは、これに「感情労働」というカテゴリーが加わっている模様ですねーーー
接客やクレーム処理など、感情の抑制が不可欠とされる労働のことです。
私たちは、「障害」児・者の様々な活動を行なっています。
会員さんたちの肉体労働や頭脳労働、感情労働?様々な分野に携わっています。
適切な支援を受ければ・・・会員さんたちはさまざまな社会産業活動に
取り組むことができます。
活動の中で成長し、中にはさほど支援を必要としなくなる会員さんもいます。
ですが、感情労働の部分では、まだ多くの部分をスタッフや家族が担っています。
それは多くの「障害」児・者たちは、おおむね感情労働が苦手な方が多いからです
(例外的な人もいますが・・・)
機能的な「障害」によって、他者の思いを推し量ったり推察できない人、
自分の気持ちを抑えられない、コントロールしにくい人達がいます。
また・・・これも多いのですが叱責やいじめなどを受け続けてきた経験から・・・
相手の言動が本人のストレスに直結しやすくなっている人もいます。
会員さんの感情労働について、本会では、失敗という概念や短所という概念ではなく
成功体験もですが・・・短所もやり方によっては長所に転化できること
できないことに注目するのではなくできることに注目することで・・・
×って言われ続けたこと、失敗と思わされてきたこと・・・
そんなことを見方を変えて長所に転化することで・・・
自信を少しずつ育てていく、自尊感情が育っていくような支援を行ないます。
負担が重そうであれば、初めから感情労働を避けるようにも配慮します。
日本人の子ども達の自尊感情の低さは先進国の中でもトップレベルです。
また・・・それは若年層の自殺の多さにも比例しています。
そんな国で・・・「障害」児・者の自尊感情だって・・・
例外なく絶望的に低いのです・・・
そうしてしまっているのは・・・私達周りの責任、大人の責任なんですよねーーー
彼らが作る製品についてや接客について・・・苦情が寄せられたら・・・
謝罪や弁明を行なうのは・・・もちろん私達スタッフです。
どこの施設でも、たぶん・・・そうしているでしょう。
業務の中での感情労働と、それに伴うストレスについて・・・
私たち周りの大人やスタッフは把握・自覚しておかなければなりません。
彼らの命と尊厳を守るために・・・周りが覚悟し・・・
本気度を試される・・・
こんな時代だからこそ・・・試されることがたくさんある・・・
そして・・・きっと・・・ビジネスチャンスもあると思っています。
福祉の現場だけではなく・・・様々な分野の方とつながることで
様々な気づきがあり・・・そこから<生まれる>モノがある・・・
ぼんやり立ち止まって俯瞰していては何も見つかりません。
どんな流れになっているのか?どんな時代が待っているのか?
どんな動きがこれからをつくるのか?
それは「考動」している人だけにしか・・・
きっと見えてこないでしょう・・・