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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

「障害」児・者の自由

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私は「障害」児・者と共に31年間生きてきました。

そして・・・んーーーまあまあ活動しだして27年くらい・・・

ちょっと学びが深くなりだして20年くらい・・・

ちょっと人に話せるようになって・・・

まあ代表になってかなーーー17年くらいになります。

そんな中で私は・・・様々なその方々の【自由】を考える場面がありました。

食べたい物を食べる自由、行きたい所に行く自由、

言いたいことを言う自由、「こう生きていきたい」と願う自由・・・
私たち福祉専門職と言われる仕事には・・・

さまざまな自由を手助けする側面があったりします。

ですが・・・

「何でもできる」という自由には、

やってはみてもーーー

(「障害」児・者は機能上できないこともある)

「実際はできないことばかり」

「やるべきことを誰も教えてくれない」

「自己責任で選ぶことは避けたい」

などのネガティブなこともも含まれたりしています。
自由の陰にひそむ、このような無力感や孤独感を味わうことも

1つの点だといえるでしょう。

 

あるユダヤ系ドイツ人の心理学者が第二次世界大戦時、

ヨーロッパにおいてドイツ国民がナチズムに傾倒していく状況を受け、

中世の封建社会制度においても、なお服従や隷属を求めてしまう

メカニズムがありました・・・

中世社会を特徴づけるものには「個人的自由の欠如」がありました。

貴族に生まれた者は貴族に、職人に生まれた者は職人に、

農民に生まれた者は農民になるしかなかった時代背景・・・

それでも、生来の役割を果たす者には、社会の成員としての安定感や帰属感が

もたらされていました。

やがて資本主義・民主主義の社会が到来し・・・

人びとは伝統的な束縛から解放されていきます。
そこに待っていたのは・・・

自由であるがゆえに・・・個々人の意志や責任感、価値観が試される社会。

何でもできるはずなのに・・・何でもできる訳ではない・・・

そんな無力感や孤独感と向き合わなければならない社会でした。

このような自由の在り方に耐えられない人びとは・・・

(経験のないことにチャレンジするのは大変だから・・・)

権威主義や破壊性、機械的画一性に逃避したそうです。
権威主義とは、組織や権力など強大なものに自己をゆだねること。

破壊性とは、自己や他者を攻撃すること。

機械的画一性とは、社会が求める役割に自己を埋没させること。

近代史をながめれば、これらの事例は無数に存在していますよねーーー

 

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この方は・・・

「人間が積極的に社会過程に参加する」

(新しいことにチャレンジすることを恐れず・・・やってみること)

ことで、無力感や孤独感を克服できると説いています。


「何でもできる訳ではない」

(「障害」児・者は機能上明らかに難しいことは存在します。)

と自覚しつつ・・・

できることを少しずつ拡げていく努力・・・

私たちは・・・

自由への手助けをする立場上でも・・・

このことは忘れてはならない1つでなのではないでしょうか?

そこを踏まえたうえで・・・

日々・・・日常生活の中で不自由が多い「障害」児・者たちが・・・

少しでも「自由」を感じてもらえるようにやっていきたいなーーーって

思うのです。