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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

『子どもの発達障害 誤診の危機』1

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何かの記事で

書かれていたことが・・・私も近頃

非常に気になっていたので・・・

読んでみた。。。

んーーーやはりこのようにとらえてくれてる医師もいるんだと・・・

思うとともに・・・知らないでいる保護者もきっと

多いのだろうなーーーとおもってしまう。

以下が記事の半分ほど・・・

 

発達障害への認知・理解が広がるほど、

正しいものと、必ずしもそうではないものが混在し、

頭を抱えたくなるようなこともあります。

拙著『子どもの発達障害 誤診の危機』では、

発達障害にまつわる誤解、あまり知られていない真実についてお伝えしています。

なかでも最も伝えたいことは、医療現場で起きている発達障害の誤診

過剰診断についてです。


発達障害が広く知られるほど、受診者が増え、

これまで取り残されていた当事者が診察を受ける機会を得たのはよいことですが、

現場では、発達障害とは言い切れない子どもへの過剰な診断が多く見られます。
この半年の間に私が経験した自閉症スペクトラム障害の誤診

過剰診断の例を紹介します。

個人情報保護のために、年齢や症状を少しだけ変えてありますが、

重要なポイントはそのままです。


地元の発達障害専門のクリニックで「

重度自閉症」と診断された8歳男児のケースです。
受診の理由はセカンドオピニオンを聞きたいとのことでした。

当の8歳の男児は、ちょっとふてくされた表情で母親を見ていました。

母親の話を聞く前に、本人にいくつか質問をしました。

保護者の受診理由や、それまでに受診した医師の診断書や心理テストの結果によって

先入観を持たないようにする、私の診療スタイルです。

 

私「学校は楽しい?」 男児「うん、楽しい」
私「先生に叱られることない?」 男児「あまり叱られることない」
私「お勉強の成績はどうなの?」 男児「勉強は普通」
私「好きな科目は?」 男児「全部好き。95点取ったこともある」
私「友人はいるの?」 男児「いる。5人以上」
私「好きな遊びはなに?」 男児「鬼ごっこ」
私「じゃあ、走るの速いんだ」 母親「800メートル走が速いんです」

 

じゃあここで、私は母親に受診の理由を聞きました。

母親は、診断書を取り出し私に渡しました。

そこには「重度自閉症」と書かれていました。

私は当惑しながら、

「どうして(診断書を作成したクリニックを)受診したのですか?」

と聞きました。
しりとり遊びをしていた友達をばかにした結果、

その子が不登校になったこと、

登校班で一緒に通う子どもとけんかになり、

その子を押し倒してしまったことなどが重なったため、

学校から発達障害かもしれないので受診するように言われた、

とのことでした。

私が当惑した理由は、そもそも成績が普通で、

友達と鬼ごっこやしりとり遊びができ、

私の質問に的確な答えを返してくるこの男児に

「重度自閉症」という診断書を出す医師、それも発達障害専門をうたっている医師が

いる、ということです。

その医師がどのようなアセスメント(診療、査定)や心理テストをしたか、

ということは、この男児の場合には関係ありません。


小学校の通常の学級に通い、普通の成績をおさめ、

さらに褒められることではないにせよ、

口げんかで友人をやり込めることのできる子どもに、

重度自閉症という診断をすることの医学的な矛盾に

気がついていない医師がいる、ということに私はびっくりしてしまいました。

もちろん、医師は誤診をすることがあります。

いわゆるグレーゾーンに入る自閉症などの診断は専門医にも難しく、

結果として誤診することはありうるでしょう。


しかし、この男児を重度自閉症とすることは、

血糖値が高くないのに糖尿病の診断をするのに匹敵する誤診だと思います。

発達障害の専門医であるならば、

重度自閉症といえば、まず言葉によるコミュニケーションがほとんどできない状態の

子どもを想起するのが普通なのです。


その後、母親に男児が保育園に通っていたころの行動の特徴について

思い出してもらいました。

保育園では落ち着きがなく、日常生活のルーチンができない子どもだったそうです。

重度自閉症というよりはむしろ、

注意欠陥多動性障害を思わせる特徴であったために、

母親と現在担任の教師に、注意欠陥多動性障害のスクリーニングで

使用されるチェックリストをつけてもらいました。

その結果、とくに学校での行動で注意欠陥多動性障害を疑わせる結果でした。

 

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普通学級に通う、成績が中ぐらいの小学生が、

友達に乱暴をしたことで発達障害を疑われ、

地元の発達障害の専門医から「重度自閉症」という診断をつけられて、

セカンドオピニオンを求めて私の外来を受診したという事実に、

発達障害の診療の医学的水準に危機が迫っていることを実感しました。


現在の日本の教育体制の中で、重度の自閉症の子どもが通常学級に通い、普通の成績を取るということはまずありえないのです。

そのことに気がつかない医師がいることは極めて憂うべき事態です。

 

私たちの団体にもよくご相談が来るのですが・・・

その時・・・さまざまなところをご紹介したり

つないだりすることがあります。

内容によっては・・・すごーーーーーーく長い成育歴を送ってこられ

意見や感想を求められることも多くありますが・・・

私たちは・・・そのことについて・・・

『否定』も『肯定』もしません。

その方が生きてきた結果であって・・・

『ご苦労されましたね』はあっても・・・

終わってしまったことの見解よりも

これからを早急に考えていくことの方が

数倍大切だと思っているので・・・

『何をしたいですか?』『何が得意ですか?』

『興味のあること、好きなことは何ですか?』

・・・とお聞きして・・・これからのプランを一緒に考えていきます。

 

明日もまたこの続き・・・

まだまだ・・・この医師の方にはご心配なことがあるようです・・・