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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

「障害」児・者団体広報エッセイ集より13

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このお母さんからは・・・

何度も何度も・・・

ビックリするような話を聴くことがありましたし・・・

ビックリするような場面にも

一緒に出くわしたこともありました。

一緒にみんなで捜索したり・・・

心配したことも・・・何回あったかなーーー

 

でもおうちの方は・・・

それ以上に・・・

毎日毎日・・・ハラハラ・・・ドキドキしながら

彼と共に過ごしてきていました・・・

 

大きくなって・・・随分落ち着いて・・・

来ました・・・

 

今では・・・とても朗らかで

笑い話にさえなるくらい・・・

みんな一緒に成長してきました・・・

 

まだまだ・・・笑えない子育てを

しているみなさんには

「不謹慎だ」

と叱られることもありましたが・・・

 

こんな日が・・・来れたことが

この家族の成長の証・・・

地域でみんなと一緒に生きてきた証だと・・・

私は思っています。

 

トゥインクル

 

息子は三歳になる前に自閉症と診断されました。

多動でずっと育てにくさを感じ、

言葉が出ないこともあり、

いつか治る症状くらいに思っていた私に、

一生涯治ることのない障がいと言う言葉に、

ショックでとても落ち込みました。

太宰府に開所する通園施設に入園が決まり、

ホッとしたのも束の間、

灯油タンクのポンプに口をつけ吸ってしまい、

救急車で病院へ・・・

誤嚥性肺炎で一週間四十度の熱で

ぐったりする息子を見て、

多動でもいいから元気になってほしい

と思いました。

一か月遅れで入園し、その時園の先生から

 

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「お母さん頑張りましたね。

これからは妹さんと過ごす時間を

作ってやってくださいね」

 

と言われ涙が出ました。

 

二歳下の娘は、息子の入院で、

いきなり断乳され、療育のたびに人に預けることが多く

全然かまってやれませんでした。

どこに行っても走り回る息子が優先で、

娘の方が迷子で保護されたり、

ベビーカーに乗せて出かけても

そこら辺に置き去りにして

知らない人にあやされたりと・・

この頃の写真は、じっとしていない息子を

抱きかかえ娘の手を引いて疲れている私の顔。

毎日が大変で余裕がありませんでした。

 

超多動の息子はよく行方不明になりました。

三歳の頃、国道のセンターラインを

走っていて保護。

ある時は、大好きな鉄塔を目指してか、

いつの間にか有料道路に入ってしまい

運良く保護されたこともありました。

考える会のプール&バーベキューでも

裸で脱走、パ

トカーに乗って帰ってきました。

出かける為に家に鍵をかける、

家に帰って車から降りる。

その一瞬一瞬が、いつもドキドキでした。

学校に行く朝いなくなり、警察、消防、

地元の様々な方々、警察犬まで出動して

大捜索したこともありました。

小学校時代は脱走の日々で

四年生頃からはズボンのポケットに

GPSを入れ縫い付けていました。

いなくなって捜索して見つかるまでは、

たまたま通りかかる救急車の音に

心臓がバクバクでしたが、

いつも息子は何事もなく帰ってきました。

 

小6の電車ブームが来た時は、

検索して居場所がわかっても

電車に乗っている息子に追いつくはずもなく、

筑紫駅、久留米、甘木、柳川駅には

保護してもらい迎えに行きました。

電車ブーム(西鉄)は、大牟田まで連れて行ったことで

落ち着き半年くらいでなくなりました。

JRに行かなくて良かったと思いました。

小学校は、地域の学校に通いました。

五分とじっとしていない息子が

周りの子達の影響もあり学ぶことの楽しさを知り、

人と関わることの楽しさを知った六年間でした。

電車ブームもあり、

歩いて五分の中学校に通うことはできませんでしたが、

中高と支援学校に通い徐々に落ち着いてきました。

問題行動はちょこちょこありますが、

小さい頃の大変だった頃を思えば、

今はとても平和です。

 

息子はこの夏十八歳になり、

来春は高校卒業です。

多くの人に関わってもらい助けられ

支えてもらった十八年です。

息子のおかげで、いろんな人に出会え、

笑える今日にとても感謝です。

卒業してからの生活の方が長く、

先は見えませんが一日一日を大切に笑顔で

過ごせたらと思います。          

                    (k・k)