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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

「障害」児・者団体広報エッセイ集より9

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彼に最初に出会った印象よりも
お父さんとの出会いが・・・私が・・・
福祉制度をより深く考えるきっかけになりました。


「社長とこんな事業所をはじめようと思う。
ボランティアで来ますから・・・いろいろ教えてください・・・」

そんな感じだったかな???

もう十数年前??
それから・・・その会社には・・・本当にたくさんボランティア
していただきながら・・・
助けていただきました。

息子さんをきっかけに・・・出会わせていただいたことに
ホントに深く感謝しています・・・

最近はちょっとご無沙汰ですが・・・
息子さんとは・・・定期的にあってます。

スポーツ大好き!!ボーリングで活躍中の20歳の青年に
なりました・・・

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トゥインクル

 二歳を過ぎても自立歩行ができなかった彼も、
親の心配をよそにみるみる成長し、運動が大好きで、
一日中走り回っていても平気な丈夫な少年になりました。

ついには、地域のマラソン大会に出場し、十キロを完走するまでに・・・。

この春には、高等部を卒業し、就労継続支援A型事業所に通うこととなりました。

 彼が、ここまでのびのびと生きてこれたことを幸せに思うとともに、
関わってくださった多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

これまでいろいろなラッキーがありました。
この十八年間で福祉制度が大きく進展したこと。
時代のめぐり合わせでしょうが、制度の進展が無ければ
もっと苦労しただろうと思います。

そして、筑紫野市に住むこと選んだこと。
約十五年前に筑紫野市に転入してきましたが、
支援制度が始まったばかりのころで、当時、
「筑紫野市は障害福祉に積極的」との噂でした。

それよりも何よりも「障害」児・者問題を考える会と出会ったこと。
何も知らなかった私達を大きな懐で包んでくださったようなそんな印象でした。
何かあったら助けてくれる。
一緒になって悩んでくれる。
そして、時には愚痴を言いあったり、共感しあったり、
こんなに心強い味方はありません。

今では都合のいい時だけ使わせてもらっています。(すみません)

ところで、どんな家族もそうだと思いますが、
彼の障害を知ってから受け入れるまでの間、葛藤が何年か続き、
その間に周囲の心無い言葉や態度を受け、
さらに落ち込んだりしたものです。

特に印象に残っているのは、妻の話ですが、
彼が二歳ごろ、まだ歩くことができず、ベビーカーに乗せて買い物をしていると、
すれ違ったお年寄りから

「こんなに大きいのに歩かせないとだめじゃない」

というようなことを言われたそうです。
妻は、その日のうちに私に対して、お年寄りに対する怒りを伝えてきました。
その時の私は、妻に対して

「普段の生活から辛い思いをしているんだなあ」

と悲しく申し訳ない気持ちになりました。
恐らく、辛い思いをしているのはこれだけではなかったと思います。
彼の成長過程においても、学校のことや友達のことなど
多くの悩みや葛藤がありました。
そして、子どもを通して得る経験を重ねてゆくうちに
私自身も妻も段々と障害のことを頭だけではなく、
心から受け入れられるようになってきていると感じています。

彼に成長させていただいているんですね。

恐らく、今の私たちでしたら、先のお年寄りに、
怒りは覚えないのではないでしょうか。
彼のことを知ってもらおうと、なぜベビーカーに乗っているのかを
説明できると思います。
そして、そんな日常の出来事がいろいろな障害を知っていただく
身近な啓蒙活動ではないかと考えます。

これから、まだまだ彼の人生は長く険しい道も通らなければならないことも
あるでしょう。
そんな時は、まずは家族で助け合い、だめなら身近な方に頼り、
それでもだめなら福祉制度に頼り、
それでもだめなら考える会に・・・というような
多様なコミュニティが近くにあることに安心と幸せを感じています。

また、私を含め、考える会の会員の方々が、
多様なコミュニティの一員として、
多くの方々と関わりや幸せを共有できることを願ってやみません。

                              (m・w)