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perfection of mind ~自心に究極の輝きを~

生まれ育った地域の中で、「障害」児・者が共に生き、学び、育ち、それぞれが尊重され、誰もが、幸せを感じイキイキ活動できる地域になることを目指し活動して行(生)きます。

【心失者】~あれから3年~

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随分前のTBSのニュース番組で・・・

福岡県のテレビ局の記者である神戸さんが

相模原連続殺傷事件の被告との対話を特集したものが

あっていた・・・

神戸さんは彼と文通を重ねながら・・・

直接植松被告に何度も接見して

聞き取りを行っていた。

 

あれから・・・かれこれ3年・・・

 

神奈川県相模原市の障害者施設で19人が殺害され27人が

重軽傷を負う事件・・・

逮捕されたのは、この施設の元職員の植松聖被告。

 

彼は・・・独自の言葉を使う

 

【心失者】

 

これは意思疎通のできない人のことを指すと彼は言う。

 

あの時は・・・確か・・・真夜中だった。

それをどうやって判断したのか・・・

彼は語ったそうだ。

「名前、年齢住所が言えない人」

だと・・・

「みんな寝ていたのでは・・・」

 

「はい、起こして「おはようございます。」

 

といって

挨拶を交わせた方は殺さなかった」

と・・・

 

これも・・・随分・・・

身勝手な判断だ・・・

夜中眠い中起こされて・・・

自分だったら・・・どうだろう?

「はあ~」って感じにならないかなーーー

意識もはっきりしないで・・・んーーーーって感じ・・・

 

神戸記者は彼にこうも語っていた

「もしかしたら、あなたは

自分が存在価値がない人間だと

   思ってはいなかったか・・・」

 

彼は

 

「あんまり役に立つ人間では

         なかった」と・・・

 

そしてこの事件を起こしたことで・・・

 

「自分は少しは役に立つ

         人間になった」

 

と語っていたという。

 

神戸記者には20歳になる自閉症と知的しょうがいを併せ持つ

かねすけさんという男性のお子さんがいる。

 

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【心失者】

 

自分の子どもに刃をつきつきつけられた感じがした・・・

そう語っていた・・・

 

それはきっと・・・

 

【障害】児・者をお持ちの ご家族は・・・

みんな感じたのではないか?と思う。

 

「うちの子は殺す対象だったか?」

 

彼は

 

「その時にならないとわからない」

 

そういったそうだ・・・

 

また、一緒に植松被告に面談に行った

ホームレス支援をしている牧師の奥田さんはこう語った。

 

「彼も生活保護を受けていた時期が

あった・・・

そんな中で

社会保障を受けることは

ダメなこと・・・

よって社会の役に立つために・・・」

 

と犯行に及んだ・・・

時代の抑圧の中からの歪んだ承認欲求だった

のではなかったのかと・・・

ホームレスの中には

「ひとに良くも悪くも依存できない人が少なくない」

確かに・・・この世の中・・・

相談する人さえいれば・・・

食べていくのに困らない最低限の生活くらい・・・

今の日本ではできるはずだ・・・

 

お二人が語った中での

 

被告の

【一線を引く】【分断ライン】

 

自分自身の存在価値の危機の中・・・

それを決めて役に立つ自分になろうとした・・・

とても考えが浅く・・・幼い・・・

 

人間の一生には様々なことが起こり・・・

産まれてすぐ【障害】があったり・・・

幼いころ・・・事故・ケガ・病気・・・

大人になっての交通事故、心疾患・・・

年をとっての物忘れ、認知症、病気、障害・・・

さまざまなシーンがあるはずだ・・・そのために

みんなで考えて誰もが安心して暮らせる社会になるために

社会保障が世界的に考えられてきた。

 

けれど・・・お二人はこうも言った。

 

【時代背景の中で・・・今一度

みんながしっかり考えていかなければいけないことだと】

 

8050問題、高齢化、少子化・・・

さまざまな社会課題の中・・・

それぞれが・・・社会の中で・・・

 

【いかに寛容に緩やかに

      生きていくのか・・・】

 

そんなことが・・・求められている気がする・・・