「ここから、はじめよう」
ALSという病気で、動けない、しゃべれない、息も出来ない・・・
残された時間は残り少ないが・・・
「ここから、はじめよう」
日々、彼の投稿される記事を読みながら
毎日、自分の在り方を考える・・・
私は、５～６年間食事をしていない
お腹に穴をあけ、そこから栄養を生きるために流してる
味もしない・・・臭いもしない・・・
満腹にもならない・・・
こんなの食事じゃない
私も、しょうが焼き食べたい
うちは、本渡看護専門学校の実習生を受け入れています。
「楽しみは何ですか？」
生徒さんに良く質問されます・・・
「子どもの遊び道具にされることですｗｗｗ」
お子さんが２人おられ、お子さんとのやり取りも
自然な生活が投稿されます。
とても、子どもらしい忌憚ない言葉が
投稿されています。
私の目は、あとどのくらい動くのだろう・・・
私の目は、あとどのくらい見えるのだろう・・・
暗闇の世界・・・
止まっている時間はない
ALSは、また１つ・・・私から「自由」を奪っていく
私は、正直・・・心が弱くなっていた
妻が・・・
「自由にやったらいいよ」
さすが、女性は強いｗｗｗ
心だけは「自由」にさせてもらいます。
声をなくす１０日前・・・
ただ息をすることが苦しくて・・・
ただ眠ることが苦しくて・・・
ただただ生きることが苦しくて・・・
けど
「入学おめでとう」
「ママ、誕生日おめでとう」
自分の最後の声で伝えられたから・・・後悔はない
ご自身の体の苦しさやきつさ・・・
できなくなっていく現実を
思い知らされながら・・・
不自由な中での歯がゆさや・・・それでも
「自由」をみつめて・・・
つい最近は
私も仕事がしたい
障がい者だって働きたい・・・
寝たきりだって働きたい・・・
１円でも１０円でも、働いたお金で
子どもにお菓子を買ってあげたい
社会貢献したい！
私の考えはおかしいでしょうか？？
とあった。
投稿を読んで・・・私は返信ができなかった。
いいね。スタンプだけ押すのが精一杯。
当然、おかしくない・・・
それは、当然そう思う。
だけど・・・そのあとの言葉が見つからない・・・
励ますなんておこがましいし・・・
なにを言っていいのかもわからない。
けれど、仕事を提供するすべもない・・・
私には、何もできない・・・
思い知らされる・・・
けれど、
この思い知らされる“無力”な自分
それを何かの力に変えて
この方には、何も返すことはできないけど
自分は、自分の今、できることを
目の前の人達のことを
日々大切に考えていこう・・・
そう思う。
