自閉症の妹に売春を凱旋衝撃作。
「岬の兄妹」公開前に拡大ロードショー決
定
と言う見出しを見つけた。
どんな衝撃作なのか??
誰が?どんな内容?どんな人が演じるの?
これは、若手映像クリエーターの発掘・育成を目的に様々な支援事業を展開しているskipシティ彩の国ビジュアルプラザが、解説15周を迎えることを記念して
「最速・最短全国劇所公開プロジェクト」と題したプロジェクトで
優秀作品賞・顧客賞のw受賞に輝き、全国公開となった。
撮影日数20日。制作費300万の完全自主製作映画。
しかしながら、ポン・ジュノ監督、犬童一心監督、白石和彌監督をはじめ、俳優の香川照之、池松壮亮、高良健吾らから激賞されている。
これら評価に対して片山監督は
「公開するのかどうかさえもわからない状
態で評価を得たのは嬉しかった。ちゃんと
伝わるという手応えもある」と喜びを噛みしめる。
これが長編映画監督デビュー作となる片山慎三監督。
現在37歳で、新人映画監督としては遅咲きだ。
当初はキム・ギドク監督の映画『悪い男』かのように、借金のある男が障害を持つ女性を売り飛ばすというストーリーだったそうだが
急遽設定を変更したために脚本をリライトしつつの撮影。
脚本も断片的に渡すという見切り発車的なスケジュールとなったが、
先が読めない分、予定調和が排除されて役者の生の反応や緊張感に繋がった。
こだわったのは生っぽさ。
緊張と緩和。
作品に通底するのは転がり落ちる兄妹の突き抜けたような滑稽さ。
しかし題材が題材ゆえに「不謹慎!」
というレッテルを張られる恐れは大いにある。
それは片山監督も覚悟の上で
「撮影を進めながら、この作品を観た人は
怒るだろうと。
自分がウンコを投げつけられる側になるのではないか?という恐れがあった」
と身構えるも
「現代はあれもダメ、これもダメとあまりにも規制が厳しくて多い。
本来映画とは自由なものであり、映してはいけないものなどないはず。
そういった規制を全部無視して、映画の自由さという原点に戻り、
思うままにやってみたかった」
とがんじがらめの時代に一石を投じたつもりだ。
ストーリー
港町、仕事を干され生活に困った兄は、自閉症の妹が町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知る。罪の意識を持ちつつも互いの生活のため妹へ売春の斡旋をし始める兄だったが、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送る。そんな時、妹の心と体にも変化が起き始めていた...。ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。地方都市の暗部に切り込み、家族の本質を問う、心震わす衝撃作。
知らないだけ、出会うことが、知ることがないだけで
ここまで、衝撃的ではなくても
それなりのことは・・・
どこでも起こっているのではないか??
離婚後、出会いがないので知的しょうがいのお母さんが
知的しょうがいの娘と一緒に『出会い系サイト』で知り合った男性に会いに
いって2~3日で生活費を浪費してしまう・・・
とか・・・
デート詐欺や友達と称しておごらせ、買わせ、
金の切れ目が縁の切れ目みたいなこと・・・等
そんなことは身近でもあっている。
胸が張り裂けそうなこの映画のコマーシャル・・・
これは【他人事】なのか???
自分には関係ない縁遠いことなのか??
忌憚なく赤裸々な作品のようなので・・・
賛否も大きく分かれるだろうが・・・
生っぽさを大切につくりあげた作品・・・
それぞれが考える機会になったらいいな・・・と思う。
3月1日公開
イオンシネマでも公開されるようだ・・・